今日4月14日は、シンハラとタミール(ヒンドゥー)のお正月です。昨日からコロンボの町は車や人通りが少なくとても静かです。今年の正月は内戦の停戦下で、紛争解決の会議が5月から開催されることもあり、「シンハラとタミールは元々同じ文化を持っている」ということが特に強調されています。
昨日の大晦日の夜から「縁起の悪い(inauspicious)」時間が始まり、この間は労働を休み、お寺に参拝します。そしてお正月になると「縁起担ぎ(auspicious)」の行事みたいなものが始まります。新聞の載っていた占星術に基づく行事を紹介します。ことしの幸運の色は「赤と黄色を混ぜた色」、幸運の方角は東だそうです。
「台所の炉に点火」 4月14日の朝、7時11分に赤と黄色の服を着て、東を向いて炉に点火すること。そして、Kiribath(米のケーキ)とGheeとGingellyでつくる甘味の支度を始める。
「新年の食事(仕事の開始)」 新年の祈りをしたあと8時12分から最初の食事をとること。当然ながら赤と黄色の服を着て東を向いて食べることになる。
「髪と身体の清め」 15日月曜日の11時36分から、Divulの葉と油から作られたハーブジュースで頭をきよめること。入浴は、imbulの葉の上で、duvulの葉から作られた天蓋の下で東を向いて行うこと。
「新年の仕事初め」 17日の水曜日の7時58分から仕事初め。その前にgingellyの実を入れたキリバツの食事を東を向いて取ること。この時の服装は緑色になるので注意。 仕事の都合でこれに拠り難いときは、15日月曜日の7時23分から始めること。その前に白色の服を着て、東を向いてキリバツとミルクの食事をとること。
という次第です。非常に細かい決まりがありますが、結構これに拘るようです(特に時刻については)。日本でも正月の最初の食事は「雑煮」ですよね。
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