非常に単純なのですが、スリランカのバナナやパイナップルがなぜ美味しいのか分かりました。それは果肉が熟してから収穫するからなのですね。ご当地物の美味しさの秘密は、じっくり熟するのを待てることにあります。輸出する必要がある場合にはこうは行きません。熟する随分前から刈り取り、輸送箱の中で熟させて輸入国に着いたころに食べごろになっている必要があるのです。
こちらの人に聞くと、自家製バナナについては、木についたまま100%熟するのを待って、刈り取りから1日〜2日ぐらい置いたものが一番美味しいそうです。パイナップルについても黄色く熟していて、且つ刈り取ってから日がたってないもの(2日から3日)を選ぶことが「コツ」なのです。いくら黄色くて熟しているように見えても、切り口が古く刈り取ったあと熟したヤツは味が落ちるのです。
バナナについていうと、こちらのバナナは、皮の部分と果肉の部分の「傷」のつき方が日本のバナナと違うのです。日本で食べるバナナは皮の部分に傷があると果肉の部分まで傷が浸透しています。皮と果肉が完全に分離する前に刈り取っているため、箱の中で皮と果肉が一緒に傷つく感じなのですが、こちらのバナナは皮の部分が傷ついても、あるいは熟しすぎても、中の果肉の部分はしっかりしているのです。輸送も簡単なのですね。
これらを味わうことができるのは本当に幸せだと思います。
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