16日からスリランカの民族紛争解決に向けた対話が始まりましたが、17日には日本と北朝鮮との初めて首脳会談が実現しました。月並みな感想ですが人間は合って話すことが大切だと痛感しました。距離が遠いとどうしても興味が薄れます。直接接しないと気持ちとから感情がわかりません。さらに、直接話してもお互い心を開いて話さなければ通じ合えません。
羽田空港で飛行機から降りてくる小泉首相の顔は大変厳しかったと思います。直接あって話すことができましたが、その際に金総書記が心を開いたかどうかは疑問です。
スリランカの和平会談には国内はもとより世界各国が注目しています。日本はじめ欧米の主要先進国は、和平実現後の経済援助を約束しています。逆にいうと外国からの経済援助を約束することで、和平が後戻りできない形に持っていこうとしているのです。それはそれで効果があると思いますが、経済援助だけででこの国が安定を取り戻し発展していけるかというというとそれには疑問符がつきます。民族対立問題とか教育問題を解決するのは、金だけではなく知恵とか経験が必要だと思うからです。
湾岸戦争の時もそうでしたが日本の資金での「貢献」は高く評価されませんでした。今回のスリランカでも北朝鮮でも「金」の量で援助の大きさが測られていますが、金での援助を有効なものとするのは「人」の参画です。遠いスウェーデン和平斡旋に対する評価に比べ、最大援助国「日本」の評価が今一つなのは残念です。
|