KENの日記
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2002年11月04日(月) Deepavali

今日4日は、日本では文化の日の振替休日でしたが、スリランカでは「Deepavali Day」といってヒンドゥー系の人達の祝日でした。祝日といってもヒンドゥー系の祝日なので、「ポヤ(満月)」のように全国一斉に休みということではありませんでした。この祝日は「火:light」を祭る祝日だそうです。「火」は闇、暗黒との対比で、文明あるいは進歩等という概念の象徴だそうです。


「ランプへの点灯儀式」がセレモニーでは欠かせないものであったり、驚くほど豊富な「ロウソク」を売っておいたりするので、この国は「火」を大切にしているのだなと思っていました。しかしよく考えてみると、オリンピックでも聖火が重要な役割を果たしていたり、誕生日のケーキに歳の分だけローソクをたてたりするのは、やはり「火」を特別なものと考えている証拠で、スリランカだけの話ではなかったと気づいた次第です。


むしろ、日本の一般家庭において「火」への感謝が少なすぎるのではないかと思われるのです。これは木造家屋が多い日本で「火」は感謝の対象よりは、これをコントロールすることが大切であったからかも知れません。また、魚を生の刺身で食べる文化を持っているというようなことも、他の国とは違う原因かもしれません。


いずれにしろ「火」に特別な意味を込めて感謝するということは、個人的には非常に新鮮な感じです。古代ペルシャで「拝火教」という宗教が現れ、それ以降の様々な宗教に影響を与えたということですが、イランに近いインドで発生したヒンドゥーに色濃く影響しているのかもしれません。




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