宿舎に近い仏教寺院のガンガラーマヤに飼われていた象のRaja(本名Ruwan Raja)が重態のようです。ここ2週間ばかり姿が見えないので、どうしたのか心配していたのです。寺の人の話では近くの公園に行っているというので、広い公園でのんびりしているのか思っていました。
今日の「DailyNews」紙に公園で横たわるRajaの写真が掲載されています。四足動物が立てなければだいぶ危ない状態だと思われます。新聞記事では、今年のKandyでのぺラハラで「聖なる仏歯」を担いだことや、今年で60歳になることが紹介されています。前にも書きましたが、この「仏歯」を担ぐ役は並の象にはできることではなく、スリランカの象社会で最高の栄誉なのです。象社会にも人間の定めたカースト制度があることに加え、人格(象格)の優れた象しかこの大役を果たすことはできないのです。キャンディから帰ってきてから右足に痛そうな「傷」ができていて心配はしていました。
一ヶ月ほど前の休日に30分間以上、ずっとRajaを眺めていたことがありました。最後の方では、Rajaの目線が次第にじっくりこちらを見るようになり、鎖には繋がれていますが、こちらに近づこうとしているのがわかりました。確かにRajaも私を意識しているのだなと感じました。その時は、なんとも悲しそうな目をしているとおもっていたところなのです。
|