KENの日記
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2002年11月16日(土) EUCOコンサート

15日金曜日に「European Union Chamber Orchestre」(EUCO)のコンサートにいってきました。場所は私の宿舎から近い「BiShop’s Colleage」の講堂でした。曲目は「バッハの二つのバイオリンのための協奏曲」、レスピーギの「古風なアリアと舞曲」、それにヨーロッパで活躍するスリランカ人のソプラノ「Preshanthi Navatanam」のソロを入れてのヘンデルアリア3曲というものでした。


まずホールですが、室内楽コンサートには程よい大きさで、椅子の大きさも十分ですし、なんといってもエアコンが効いているので「汗だく」にならずに済むことがいいです。でも舞台が大分高く作ってるので、音が頭の上を通過していくような感じでした。ちなみに昨夜の席は、前から3列目の中央で値段は1000ルピーでした。入場料が高額なため、周りはほとんど外国人ばかりでした。


EUCOは昨年に続いての二回目の来錫です。第一バイオリンから5・4・3・2・1(コントラバス)という弦楽器だけの編成です。コンサートマスターはベルリン国立歌劇場のセカンドヴァイオリン主席の「Kunt Zimmermann」という人です。彼を中心にとても息のあった演奏を聞かせてくれました。チェロ主席の女性は伝統服の「サリー」を着て演奏していました。昨年の来錫でスリランカが気に入ったものと見えます。


コンサートに先立って国歌演奏があったのですが、スリランカ国歌に続いて演奏されたのはベートーベン第9交響曲の合唱の主題でした。楽団の名前に付けられている「EU」を考えるとき、クラシック音楽においていかにEUの存在の大きいか痛感させられます。この楽団はそうした文化紹介の役割を担っているようです。バッハ、ヘンデル、モーツアルト(アンコール)の曲がそれぞれにおいて「これが本物なのですよ」といったメッセージが嫌味にならずに伝わってくるのです。すばらしいコンサートでした。




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