KENの日記
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2002年11月21日(木) 芸術の秋

今週、日本では、NHK交響楽団とゲルギエフのコンサートが開催されています。先週までは、ポルリーニが訪日しソロコンサートのほかアムステルダムコンセルトヘボー・リッカルドシャイーとのコンビでベートーベンの皇帝を演奏したとのこと。ゲルギエフはNHK交響楽団とのコンサートの後にキーロフ歌劇場オケと全国ツアーが待っています。日本にいたら無理してでも出かけていた顔ぶれです。ほうとうに羨ましく思います。


前にも書きましたが、1977年収録のポルリーニの皇帝を何度も取り出して聞いているので、25年隔てたポルリーニがどんな演奏をするのか聞いてみたいのです。またNHK交響楽団とゲルギエフのコンビは、ずいぶん前の「展覧会の絵」において、最初の数分間NHK交響楽団の変貌の可能性を感じさせたものの、途中からいつものNHK交響楽団に戻ってしまった苦い経験があるだけに、デュトアに鍛えられたNHK交響楽団どこまでゲルギエフに食らいついていくのか非常に興味があるところです。インターネット上での「春の祭典」評を見る限り今回はNHK交響楽団は変貌を遂げているようです。


ウィーンフィル、ベルリンフィルというトップオケが、ゲルギエフとのコンビですばらしい演奏を聞かせているということは、芸術家にとって出会いが重要であり、相互に影響しあって火花を散らす、非常に高いレベルでぶつかりあいが、非常にすばらしい演奏に繋がることを示しています。今回NHK交響楽団は相撲の横綱決戦のように正面から正攻法でぶつかっていったようです。




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