| 2014年09月12日(金) |
ナポリからフィレンツェに移動:フィレンツェ1日目 |
「ITALO特急列車でフィレンツェに移動」 朝ホテルをチェックアウトし「R2バス」でナポリセントラル駅に行き、イタリアの新規参入鉄道事業者「ITALO」の特急列車にのってフィレンツェに向かっています。今列車の中から更新しています。「ITALO」は線路を所有するイタリア国鉄から線路・駅設備を借りて自前の列車(フェラーリと同じ赤色)を主要都市間に走らせています。列車設備は最新式で車内で「Wifi・電源」が使えます。今車内での食事サービスの案内が回ってきました。注文するとランチボックス形式で運んできてくれるようです。
「ナポリーフィレンツェ間」の途中には首都ローマがあります。ローマ駅での停車時間が全体の運行時間の長短を決めてしまいます。イタリア国鉄はさすがに終着駅の「ローマテルミニ」まで入り込み、そこで少し長く停車することになります。新規参入の「ITALO」はローマテルミニには入らずに郊外の「ローマ・ティブルティーナ駅」に5分間停車するだけなのでフィレンツェまでの所要時間は少し短くなります。ローマに寄る必要のない観光客には嬉しい配慮だと思います。因みに「ITALO」は2012年開業ということで前回のナポリ旅行の時にはまだ運行開始されていませんでした。
今9時20分ですがローマ駅に停車中です。ここで5分程度停車して次の停車駅フィレンツェ・サンタ・マリア・ノベッラ駅(SMN駅)に向かい出発しました。この列車の最終目的地はヴェネチアです。ナポリからの列車の「ナポリ−ローマ間」は比較的揺れない快適なものでしたが、「ローマ−フィレンツェ間」は結構揺れる気がします。それは内陸の丘陵地帯を通過していくことと「250Km/h」の高速運転を続けているからのようです。朝のナポリは雨の後のうす曇りでしたが列車の旅はところどころ雨でした。到着したフィレンェのSMN駅でも小雨が降っていました。駅は観光客で混雑しています。私達が降りるとヴェニスに向かう客が逆に乗り込んでいます。そしてSMN駅停車の合間に「煙草」を「すい溜め」する客がホームで盛んに煙を吸い込んでいます。
「サンタ・マリア・ノベッラ駅」 フィレンツェ・サンタ・マリア・ノベッラ駅(SMN駅)について最初にすべきことは「予約」しておいた「フィレンツェカード」を受け取ることでした。駅の中に「観光案内所」あると考えていたのは私の思い違いで、観光案内所は駅の向の「サンタ・マリア・ノベッラ教会」の建物の中にありました。ここで「72ユーロ」する高価なフィレンツェカードを手に入れました。このカードは72時間(3日間)有効でフィレンツェの殆どの観光名所の「入場料金」(優先見学も付随)が含まれていて、市内の公共交通機関が乗り放題となるのです。私達はフィレンツェ滞在の3日間を最大有効に活用するために「時間と手間」を「金」で解決することにしました。例えばいちいち入場券売り場を探して並んで切符を買う手間は一切省けます。これでフィレンツェ観光用の武器が揃ったので早速観光出発です。
「フィレンツェの宿:ホテル・グローバス」 フィレンェでのホテルはSMN駅から歩いて5分程の場所にある「ホテル・グローバス」を選びました。ホテル前の細い通り「サン・アントニーノ通りを少し行くと「中央市場」があり買い物や食事が便利だろうと考えて選びました。結果的は美味しいレストランは近所にあり、3回の夕食を近辺で食べることとなりとても満足できました。チェックインの2時までにまだ時間があったので荷物をホテルに預け、中央市場二階のフードコートで昼食を食べて、見学予約してあるアルノ川南側のブランカッチ礼拝堂に向かうことにしました。
「中央市場」 中央市場は市場内の店だけでなく、市場の周りの道に屋台店舗がぎっしり並んでいます。業種は鞄・上着・手袋・財布などの革製品を売る屋台が圧倒的に多いです。しかも結構良い値札を付けています。もっとも価格は交渉で決まるのでしょう。観光客の数も半端ではなく秋葉原の年末の感じです。中央市場二階には少し前から「フードコート」が開設されて観光客に人気が出ているようです。フィレンツェ食材使った料理を比較的安く食べることが出来ます。あちこちの店で複数買ってきてワインも買ってきてフィレンツェ料理を楽しめるようになっています。昨日夕食の「恨み」を晴らすために「ペンネ・ポモドーロ」にチーズをタップ振りかけて頂きました。トマトソースとパスタはとても美味しいのですが、「器」が紙製で「紙の匂い」がパスタに移って少し気になりました。やはり料理はキチンとした皿で食べるべきなのかもしれません。フードコートも改善の余地ありです。
「ブランカッチ礼拝堂」 フィレンツェの最初の訪問先はアルノ川の南にある「ブランカッチ礼拝堂」です。そこでは有名な「楽園追放」を含む「マサッチオ」のフレスコ画を鑑賞することが出来ます。フィレンツェでも完全予約制はこの「ブランカッチ」だけということで事前に午後1時からの予約を入れていましたが、15分位早く着いた私達はそのまま入館を許されました。礼拝堂内は10人程度の観光客が」いましたが混雑というよりは空いている様子でした。
フレスコ画はマサッチオ(1401〜1428)が晩年(いっても25歳)に描き掛け、最終的にはリッピによって1480年代に完成されたそうですが、数ある場面全てが明るく伸びやかに描かれています。大勢のフレスコ画内の登場人物は個性豊かです。ルネッサンス初期のマサッチオの画風はその後のルネサンス絵画流れに大きく影響を与えたことが分かります。ブランカッチ礼拝堂は「サンタ・マリア・デル・カルミネ教会」内のひとつの礼拝堂で、礼拝堂からは立派な主祭壇を見ることが出来ますが教会の開館は午後5時からということで教会の見学はできませんでした。再びこの教会に戻ってくるのは大変なので見学できず残念でした。
「サンタ・マリア・ノベッラ教会」 ブランカッチ礼拝堂から「Dラインバス」でSMN駅に戻り、駅名にもなっている駅正面の「サンタ・マリア・ノベッラ教会」を見学しました。ナポリで豪華で厳かなカトリック教会を多く見てきた私達の目には「サンタ・マリア・ノベッラ教会」の清楚で若々しい雰囲気はとても新鮮で気分を明るくさせるものでした。華やかな「ステンドグラス」が多用されて「光」に溢れている感じです。フィレンツェが「花の都」と称される雰囲気が分かるような気がしました。但しSMNの入館入り口は一般入場者は南側、フィレンツェカード保有者は教会北側の「観光案内所の中」なので分かり難かったです。
「メディチ家礼拝堂」 サンタ・マリア・ノベッラ教会見学後は「ジリオ通り」を通って「メディチ家礼拝堂」に向かいました。この「ジリオ通り」は「ファエンツア通り」「コンティ通り」と並んでホテルから観光地に向かうために通る重要な道です。メディチ礼拝堂は今回滞在するホテルグローバスから眼と鼻の先のところにあります。外見は巨大な丸屋根と飾り気のない外壁ですが、礼拝堂内はミケランジェロ設計の荘厳な作りになっています。ミケランジェロの設計は華やかさはありませんが、色違いの大理石を巧みに組み合わせ、そこに「巨大性」を取り入れて人々を驚かせます。プライベートな礼拝堂をミケランジェロに作らせた「メディチ」家は、後世の人々に素晴らしい「贈り物」を残したと言えます。メディチ家が単なる「金持ち」ではなくて芸術を愛した金持ちであったことを我々にとって非常に幸運でした。
芸術作品の中で、音楽は再現芸術ですからどこにでも「持ち運ぶ」ことができます。比較的小さな絵画が「貸し出し」によって所在国から離れて巡回展示ができます。しかし大きな彫刻(例えばダビデ像)や建築物は移動させることができません。本物を鑑賞するためには所在地まで行かなければなりません。そのために巡礼の旅が必要になるのです。この「メディチ家」礼拝堂は堂自体が巨大な芸術作品となっています。残念ながら一部の壁が補修中で無粋な足場とカバーがかけられていました。「メディチ家礼拝堂」は閉館時間まで散策しその後隣接する「サン・ロレンツォ教会」を訪れようと思ったのですが道を間違えてフィレンツェ・ドゥオーモ広場に出てしまったためこちらから見学することにしました。
「サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会」 フィレンツェドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会)はフィレンツエ教会群の中にの中心的存在です。その巨大なドーム屋根を含む風景はフィレンツェの風景の典型となっています。この教会ではドゥオーモ内部見学(地下遺構見学を含む)に加え、ドームクーポラ登り、ジョットの塔登り、隣接する「サン・ジョバンニ洗礼堂」「美術館見学」がセットになっています。フィレンツェカードで24時間有効な入場券を入手したので、この日はクーポラ登りとサン・ジョバンニ礼拝堂見学をすることにしました。夕方5時過ぎですがクーポラ登りの入口には観光客が長い列を作って順番待ちしていました。
ここはフィレンツェの中心なので短期滞在の観光客も押し寄せる名所になっています。ここではフィレンツェカードが威力を発揮しました。上から降りてくる客の一団が外に出ると、一般客の長蛇の列を後尻目にカード所有者を先に上らせてくれました。私達の後ろに並んだオーストラリアからの家族連れもカードの威力に驚いていました。しかしカードを持っていても階段を一段ずつ「464段」を登っていくことには変わりなく一番上まで登るのはかなり疲れるものでした。ローマのサンピエトロクーポラは途中までエレベータで運んでくれて残り320段を自力で登らなければなりません。やはりフィレンツェのクーポラを登る方がキツイのです。因みにローマサンピエトロクーポラを地表から上ると551段の階段があるそうです。登るのに苦労しただけあってクーポラの上からの眺めは最高でした。
「クーポラ登り」の後に「ジョット塔登り」は無理なので、サン・ジョバンニ洗礼堂を見学しました。大きな洗礼堂建物内は金色に装飾された宗教画で満ち溢れています。この感じはどこか「中尊寺金色堂」の雰囲気に似ていると思いました。夕方になってもドゥオーモの周りの広場にはかなりの観光客が集まっています。観光客は朝から様々な場所を見学した後に夕方になってホテルが集中するドゥオーモ近辺に戻ってきて1日の終わりを惜しんでいるかのようです。
フィレンツェ最初の夕食はホテルに近い「お肉屋さん」経営のレストランで頂くことにしました。フィレンツェ名物といえば「フィレンツェ風ステーキ」です。そしてステーキを食べるのなら「お肉屋さん経営」のレストランなら間違いないはずです。「ラ・パデラッキア」というそのレストランは入り口は小さいけれど奥にかなりの席があります。フィレンツェ風ステーキは1kgと500gがあるというので二人で500gの肉を頂きました。大変柔らかくて美味しい牛肉で結構あっさりしています。こういう肉なら一人500gは食べられそうな気がしました。地元ワインも大変美味しかったです。ホテルに数分で帰ることができるの非常に便利でした。日曜日も営業していれば滞在中三日間通い詰めていたと思います。
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