さくら猫&光にゃん氏の『にゃん氏物語』
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2002年11月04日(月) にゃん氏物語 桐壺07

光にゃん氏訳 源氏物語 桐壺07

年月がたっても 帝は彼女(桐壺の更衣)を 忘れることができませんでした
慰みに 美しいと評判のある人を 後宮に 召使いましたが
この世には 彼女以上の人は いないんだと失望するだけでした

そうしているうちに 先帝(帝の従兄弟)の内親王(娘)の中に
彼女に似た人がいることがわかった
もしも それが本当ならば 妻として迎えいれようと思って 
先帝の后の宮に申し入れました
けれども お后は 東宮の女御は性格がきつく 
桐壺の更衣が露骨にいじめられたのに といって実現しませんでした

お后も おかくれになってしまった 例のよく似た人が一人暮しをしているときいて
帝は 妻としてではなく 娘たちと同じように世話したい と言って
先帝の第四内親王は 今の帝の女御になった 御殿は藤壺である

なるほど 容貌も 見のこなしも 桐壺の更衣によく似ていた
この方は 身分も 申し分ない 美しさも 非の打ち所がない

心が 藤壺の女御によっていやされたのでしょうか 
時が解決してくれたのでしょうか
帝に また楽しい生活が戻ってきました

あれほどの 桐壺の更衣との恋も 永遠では なかったのです


さくら猫にゃん 今日のはどう?

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