さくら猫&光にゃん氏の『にゃん氏物語』
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2002年11月05日(火) にゃん氏物語 桐壺08

光にゃん氏訳 源氏物語 桐壺08

源氏の君は いつも帝の傍にいたので 女御の御殿にもついていく
帝がいつも行く御殿は藤壺で 源氏も お供していつも行く
宮も なれてしまって 恥ずかしくて隠れたりしなかった

どの後宮でも容貌に自信を持って来た人達であるから 
皆それぞれ美しさをもっていた でも皆 年上過ぎる
その中に若くて美しい藤壺の宮が来た なるべく顔をみせないように
しているが 自然と源氏の君が見ることになる

母の更衣は面影も覚えていないが よく似ていると聞いて 
子供心に母に似た人が恋しく 藤壺に行って仲良くなりたいと想った
帝も 藤壺の宮に 本当の母子のように 彼を愛してほしいと
とりなしたので 源氏は花や紅葉の美しい枝は 
まず彼女に差し上げたい 想いを受け止めて欲しい態度をとった

弘徽殿の女御は藤壺の宮に嫉妬していたが 彼女に想いをよせる
源氏にも 一時忘れていた旧怨が 再燃した

源氏の美を遥かに超えた 美貌を言い現すのに 
人々は 光の君と言った
対句として 女御として御寵愛が並びない藤壺の宮を
輝く日の宮と言った


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