さくら猫&光にゃん氏の『にゃん氏物語』
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2002年11月08日(金) |
にゃん氏物語 帚木01(ははきぎ) |
光にゃん氏訳 源氏物語 帚木01(ははきぎ)
光源氏は 素晴らしい名で青春を盛り上げてきた人 自由奔放な恋愛生活をした人と想像されるが 実際は ずっと地味な心持ちの青年でした 恋愛などということで 後世に誤って伝えられないようにと 異性の話を かなり内輪にしてきたのに こんな風に恋愛の話が 伝わっているのは 世間が おしゃべりだからです
中将時代には おもに宮中の宿直所に暮らして たまにしか 舅の左大臣家に行かないので 疑われたのですが 実際は世間一般にいう好色男の生活は嫌いでした ただ風変わりな恋をして 禁断の恋に心を打ち込む欠点はあった
源氏が舅の左大臣家にあまり行かないように 舅の右大臣家にあまり行かない頭中将(左大臣の息子で右大臣の婿) がライバル的存在で遊び相手でした
あるとき頭中将は源氏の本棚にある手紙を見たがった 源氏は『無難なのを少し見ていい 見苦しいのもあるから』と… 頭中将は「その見苦しいのが見たいんですよ 平凡なものは私にも いっぱい来る 変わったの…怨みの手紙や 夕方に来て欲しいとか」 そんな手紙を棚に置くはずもないので源氏は見せた
中将は言う「いろんなのがありますね」想像して これは誰々だと 筆者を当てようとする その通りの時もあれば 全然見当違いの時 深く追究する時もある 源氏は 見当違いをおかしく思いながら手紙を取り返して言う 『あなたのほうが 女の手紙をたくさんもってるでしょう? 少し見せてよ そしたら 棚の手紙を全部見せてあげる』 「あなたの御覧になる価値のある物はないでしょう」と言って 頭中将は 女についての感想を言い出した…
さくら猫にゃん
今日のはどう?
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