さくら猫&光にゃん氏の『にゃん氏物語』
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2002年11月10日(日) |
にゃん氏物語 帚木03 |
光にゃん氏訳 源氏物語 帚木03
そんなやり取りをしている所に 左馬頭と藤式部丞が来て参加した
通な左馬頭も 女性には一長一短があり 決定的な事が言えず 深い溜息をしながら言う 「…だからもう階級も何も言いません!器量もどうでもよし 正確が悪くなければ 真面目で素直な人を妻にすべきだと思います そのうえに 少し見識があれば 満足で 少し欠点があっても いい事にするのです!思ってる事を言い合って 信頼できればいい 教養は 後で身につかせればいい
普段 面白く思ってないのに表面に出さず いざというときに怨み文句を言って どこかへ行ってしまう人 子供の頃は同情したけれど 今思うとそんなやり方はよくない」
中将は頷き「現在の恋人で深い愛着があるのに その愛に信用がおけない なんてのは よくない!愛が深ければそんなことはない 長い目で…」 頭中将は言って 妹と源氏の仲をほのめかしたが源氏が何も言わないので 口惜しかった 対照的に左馬頭は女の品評に得意そうな顔をしていた
中将は左馬頭に語らせたくてしきりに相槌 左馬頭は語る 「…技巧で面白く思わせる人には永遠の愛が持てないと私は思う 私を好色で多情な男に思うでしょうが 以前の事を少し話します」
この機会に みんなの恋の秘密が 打ち明けられることになった
さくら猫にゃん
今日のはどう?
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