流れる水の中に...雨音

 

 

生命エネルギー - 2002年05月21日(火)



私の姉は「私は薄命だ」と若いころに言っていたのに
最近500年生きたい、などと化け物のようなことを言うようになった。
気持ちってそんなに変わるものかな。

極度に体が弱った時期があった。
来年の今ごろ、私はもう生きてないだろうなって
真剣に信じていた頃があった。
それは丁度、若葉が萌える頃で
光が鋭くなりはじめ、風が本当に光っていた季節だった。
自然の景色ってなんて綺麗なんだろうって
心の底から感じたし、少しでも沢山の情景を
この脳裏に刻み込みたいと貪欲だった。

しかし何故だか私は生き延びた。(笑)
別に大した病気だったわけではない。
ただ生命力が弱くなっていただけなのだろう。

そういうことを体で感じたとき
もう一つの目が開くもので
その時以来、私の考えは変わってしまったように思う。
一つ一つの命の大切さを感じるようになったように思う。

病気に異常に神経質なわたくしに彼は
「お前みたいなのはきっと長生きするよ」というけれど
そんなことはない。
わたしみたいなのこそ、きっと薄命だとおもう。
自分でもわかる。生命エネルギーがとても希薄なのだもの。
「私が先に死んじゃったらすぐに再婚してね」って
彼に言ったら、ちょっと奇妙な顔をして否定していた。
「でも、死ぬまで私のことを忘れないでね」って
一応付け足しておいた。

忘れられたら淋しいじゃない。ねえ。


...




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