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不安神経症 - 2002年06月09日(日) 今日 久しぶりに恐い夢で目が覚めた。 ドキドキと 速い鼓動に寝汗をかき 心臓が押し潰されるのではないかと感じた。 目が醒めると もうカーテンの外はうっすらと白みかけた明け方の空。 隣に眠る人がいる。 一瞬 落ち着いたかと思うと またどうしようもない不安に陥った。 数年前 『不安神経症』という病名を付けられたことがある。 いろんなことに対して 「漠然と」不安なのだ。 電車の駅のホームの上。 私は柱にしがみつく。 自分の意思など信用できずに そのまま線路に飛び込んでしまうんではないか という不安。 「死」に対しての拭いきれない不安。 「孤独」に対する不安。 夜 暗闇の中で目が覚めたときに 突然不安に襲われる。 表現しようのない不安。理由のない不安。 独りでは明かりの灯る部屋でしか いまだに眠れない。 自分がその年齢までに築き上げた自信というものが 全て壊れてしまう。 「自信」といっても大げさなものではない。 基本的な自信、生活するうえでの自信。 人は気が付かない間に または 意識していない年齢のうちに 少しずつ ちいさな自信を積み上げて育つ。 二本足で立ち続けていられる自信。 ひとりで外出することができる自信。 電車にのれる自信。飛行機に乗れる自信。 奇声をあげない自信。自分の欲求を抑制する自信。 発狂してしまいそうな自分を ようやく正常値に留める自信。 なんでもないことは すべて 毎日の 小さな外側への侵略によって固め続けられる。 そうやってきたものが 一気に崩れ落ちるのだ。 そうやっておこってくる 不安のひとつひとつを 私は安らぎで誤魔化し続けている。 私を守ってくれる人の腕の中に包まれて 「もう大丈夫だ」と言い聞かす。 腕の中の安らぎの中では どんな恐怖も耐えられる気がする。 いつの日か 私が旅立たねばならないときに 誰かが私を 抱きしめてくれるのだろうか。 ...
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