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玉のをよ たえなばたえね ながらへば 忍ぶることの 弱りぞもする - 2002年07月15日(月) きみが隣に眠ることに 安心を覚えることも なくなって きみの寝息に 夜の淋しさを 紛らす感覚も 薄れてきて きみを厚く覆う固い殻と 私が纏う冷たい鎧の跳ね返り 交わることのない 境界線 きみのなかにいるのは たしかに私で わたしのなかにいるのは そしてきみで でも そんなこととはまた別の 孤独が私に食らいつく 手をのばすと そこにきみがいるけれど その手はきみの 体表をなぞるだけで 心には届かず きみの声も 私を包むけれども 心を掴めず それでもこうして手を携えて ずっと先にあるものを共にみている 来年の秋がリミット と囁かれて 苦笑いしてる私の気持ちを どうかきみはもう一度さらってほしい きみは優しいのか それとも無関心か その どちらともわからぬきみの 余裕は この私を また別の方向へと 追いやる きみの前に張り巡らされたシールドに弾かれては 私は ピンに翻弄される ピンボールの球のように あちこちで ちいさな摩擦を生みだす 私の肩を掴む誰かを 振り返って それが誰かと見定めることも そんなことだけは しないで生きてこれたのが 私のプライドであり 私の生き方であったけれど どうかこれからも私に それだけは守らせて欲しい どうか どうか お願い 時は巡るから 全ては変化してゆくから。 私の気持ちを塞止めるものは 今にも崩れてしまいそうで。 ...
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