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鳩 その2 - 2002年09月18日(水) 我が家のベランダに 鳩が訪れてから もう1ヶ月以上もの日が過ぎた。 彼はいっこうに飛び立つ気配をみせずに 最近では この餌も水をも恵まれた環境に ずっしりと腰を下ろしている。 彼がベランダに現れて1週間ほど経ったときに どうにも調子が悪そうなので 彼を大きめの手提げの紙袋に入れて 近くの動物病院に連れていった。 彼は紙袋の中で 大人しくチョコンと座っていた。 先生はレントゲンをとり、そして診察をしてくださって 骨は折れていないようだけれど 翼の筋肉を傷めているとおっしゃった。 たぶん 何かに強く打ち付けたのだろうと。 1週間分の飲み薬をもらい また彼をベランダに持ち帰った。 それからずっと彼は まだベランダにいる。 鳩というのは厄介で 所構わずに糞をするものだから そのお掃除がとても大変。 私はベランダを3分の1に区切り そのスペース全体に 新聞紙を敷きつめると そこに餌と水と水浴び用の水桶を置き そこで彼を放し飼いにしている。 最初は私をみて 怯えていた彼も だんだん強気になってきたのか 私が彼を抱き上げると ググググ!と強い調子で反抗する。 最初は鳴きもしなかったというのに。やれやれ。 彼の右羽内側の傷跡を 今日チェックしてみると 随分よくなっているようにおもった。 抜け落ちた胸の綿毛も あと少しを除いて再生され ふかふかのあったかそうな綿毛で覆われている。 あと 翼の羽が再生されれば ほんとうに元通りだ。 しかし なかなか快復しない彼を 飼うことに決めた。 命名もした。 「ポッポちゃん」。 安易だけど わたくし的には 結構気に入っている。 鳩は平和の象徴だし そしてなによりも 冬になると ツガイで肩を寄せ合って 寒さをしのいでいるその姿が なんともいじらしくて 好きだった。 キッチンのガスコンロの前にある硝子窓に ツガイの鳩が ほのかに伝わるコンロの火で暖をとっている影を 冬場に見ていたので とても愛らしい。 ベランダで しかも 片割れだけで この冬を越すことができるかなあと まだ時間もたっぷりあるのに ちょっと 心配している。 冬になったら 彼にあったかいお家を作ってあげよう。 ...
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