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冬の空 - 2002年10月26日(土) 今日 カーテンを開けると 薄曇りにやわらかい光の射した空。 ああ 冬の空だなあと思い なんとなく嬉しくなる。 冬の空には 夏の空のような開放感や生命力の強さを感じられない。 なにか こう 閉塞した世界の中で 誰も彼もが 自分の殻に閉じこもって 今まで暖めてきたものを大切に抱きしめて そして 冷たい風に吹かれながら その温かさの価値を思い知るような そんな季節。 誰にでも 最上級の笑顔で応えて 世間の波をするすると 滑らかに渡り歩く術は 上滑りな結果しか 齎さずに たぶん自分をダメにする。 冬の気候は そんな術のようなものを 受け入れもせず かといって拒みもせず どこまでも 個々人に回帰して 静観する。 厳しいけれど 優しい。 時に冷えきった体には 冬の冷たさが逆にあったかい。 自分の体温や 温かさを感じることが出来るから。 秋から冬への移行は あまりにも早くて見失いそうになる。 これからが「秋本番」というシーズンに潜む冬の姿に 心急いで 目で追った 今朝の空模様。 ...
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