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ヤマアラシのジレンマ - 2003年01月09日(木) 「ヤマアラシのジレンマ」という寓話がある。 ある寒い日 一組のヤマアラシが寒さをしのぐために お互いの身を寄せ合って暖めあっていた。 だけれども お互いの体には 何千もの鋭く長い針があるから 暖めあうほど ひどく傷ついてしまっていた。 だけれども そうしているうちに お互いが 「傷つかずに 暖めあえる距離・方法」を見つけ出してゆく。 この話からわかるように お互いの適切な距離やアプローチの方法を知るには まずは 相手の針の長さや鋭さを知らねばならず そしてその針で傷つくことの痛みの程度も知らねばならない。 誰でも 自分は傷つきたくはないし また 自分の持つ「針」にも 触れて欲しくない。 だからって それを拒んでいたんじゃ いつまでたっても 相手との距離は縮まらない。 心が暖かくなるためには 時には 自分を投げ出して 傷つかねばならない。 そしてそうやって 距離を測ってゆく。 抱きしめあって出来たときの傷は それはただの傷や痛みではなくて 相手への理解に変わってゆくのだから 私は 相手と本気で向きあうと決めたなら 一度は傷だらけ血だらけに ならなきゃいけないと思う。 あ。 でもヤマアラシの針って 刺さったら抜けにくいように できてるんだって。 抜くには 刺さった深さまで 身をえぐらなきゃいけないらしい。 そりゃ 相当痛いね。きっと。 ある トピックスのテーマに寄せて。 ...
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