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Eyes Wide Shut - 2003年01月11日(土) 何を知っているというのだろう きみも 私も。 私は別の私に戸惑い続け 私は私を演じながら 私はきみの知るところの私であろうと心がける。 きみの理解している私は きみ専用の私であるのに。 本当の私のことなど 私だって知らない。 私が知っている私のことは 私の多くの軌跡だけ。 きみの 紳士面した理解は ただの傲慢。 いつか青ざめればいい。 私はきみのことを 知らない。 私の知るところのきみは きみが私へ提示するきみの姿。 けれどもそれは あまりにも薄っぺらすぎて それだけではないことは 語尾から感じて。 きみの提示する私への安心材料は きみが私にとっての「在るべき姿」。 それだけが きみじゃない。 「愛」なんていうものは 実はマーブルで出来た多面体のようなもので 純粋でシンプルなものじゃない。 転がったダイスが 違う面をみせたら最後 きみと私は 元には戻れなくなる。 情緒不安定は 決してきみの所為ではなくて それは きみの知らない私の一面が何かを話し始めている。 大きく目を見開いて 妖しい影を捉えたとしても きみが私を失いたくなければ 急いで 強く 目を閉じたほうがいい。 きみのためにも 私のためにも ...
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