流れる水の中に...雨音

 

 

初夏のペディキュア。 - 2003年04月29日(火)


足の爪のマニキュアを塗り直していた。
ペディキュアはあまり塗り直したりはせず
いつもは上から塗重ねるばかりだけれど
もう初夏の陽気であるから 
薄い色に変えるころかと思ったから。

私の父は ペディキュアを塗る女を嫌った。
すれっからしのイメージがあったのだろう。
父の時代はそうだったかもしれないけれど
今ではペディキュアは ふつうのお洒落のひとつだ。

そして私はこの初夏の陽気のなか
ゴールドのサンダルを履いて出かけようと
思い立ったから
それに相応しい色に塗り替えていた。

いざ ひざを抱え込んでペディキュアを塗り直してみると
やはり何だか自分が すれっからしの女に思えた。
色を多めに配色することは
なにだかとても下品なことのよう感じる。

ある本によると 飾るということは
すでに男性の目を意識したものであるから
それからして 貞淑であるとは言えないのだそうだ。
そして そのうえ ペディキュアなど
本来なら見られるべきでない場所にまで
色を配置するということに
淫猥な雰囲気すら読み取らせてしまう。


そんなことなど 考えに耽りながら
私は膝をかかえこんで
初夏らしい薄い色合いを
配色していた。




...




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