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随筆
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2003年02月05日(水) 自然な善意

今日、立体駐車場の待合室での出来事。

私の前に一人のおじいちゃんが待合室に入って行った。
私も後から入り、ベンチに座る。
何もすることがないので、携帯をいじっていた。
その後、おじいちゃんの待っていた車らしき車が、待合室の前に止まった。

携帯をいじりながらも横目で、動こうとしないおじいちゃんが見える。
『まだ行かないのかなぁ?気付いてないのかなぁ?違うのかなぁ?』
と、なかなか声を掛けるタイミングをはかれない私。
これが私のよくないところ。

そうこう思案していると、子供連れの若いお母さん登場。
彼女は躊躇することなく、
『あの、車来てますよ?』
とおじいちゃんに声をかける!
すっげえ!師匠!!(誰がだ)
と、尊敬のまなざしで見ていたが、おじいちゃん、一向に動く気配なし。

お母さんも困惑し、一応、私にも『違いますか?』って声をかけてくる!
『ち・・・違います』
と言いつつ、なんだか恥ずかしくなる私。
私の方が先にいたのに、声を掛けることもしなかったのでなんとなく後ろめたい気分になる。

その後、彼女は車に声を掛けようと、待合室のドアを開ける。
すると、おじいちゃんは何事もなかった様に席を立ち、車に乗り込んでしまった。
運転してた人が、お母さんにお礼を言っていた。
素敵なお母さんだなぁと感心していると、私の方に向かって、
『さっきは間違えてすいませんでした』
ですって!
あ・・・謝られても!むしろこっちがごめんなさい!すいません!!ぎゃー!!!
あの子供はきっとまっすぐに育つに違いない!

また、人として、子育てをする母としての心構えを教えられた気がしました。
実行できるかはまた別の話。


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