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2003年04月02日(水) 巨大羊羹

でっかい羊羹をいただきました。
日曜日に、母が地区の集まりの時にもらったものなんです。
いつもは、2000円の弁当を買う予定が、1200円の弁当にしたので、残り800円でお土産をという主旨のものでした。

お土産として、我が家のテーブルに登場したときには、
『わーい羊羹だー♪』
と、喜びに満ちた視線をあびていた羊羹。
包装紙が破られるとともに、衝撃の事実が!!(大げさ)

丸裸の羊羹一本。

普通、包装紙を破ったら、箱が出てきて、箱の中に羊羹が入ってますよね!?
違うんです!
包装紙の下は、心ばかりのフィルム(要はラップみたいなもの)にまかれたどでかい羊羹!
包装紙をかぶった姿は、箱に入った羊羹と同じ大きさ。
しかし、箱がない分、羊羹自体がかなりでかい。
というか、初めて知った。
『羊羹なんて、箱に入ってなんぼなんだ』という事を!
箱に入ってなく、丸裸で出てきた羊羹には、食欲をなくさせる何かがある。

とはいえ、せっかく頂いたものだし、お茶を用意していただきますか。
甘くないのがせめてもの救い。
しかし、甘かろうが、甘くなかろうが、一度に食べる量なんて・・・ねぇ・・・一切れよねぇ?

そんでもって毎日食べ続けているわけですが、その姿を見て、昨日父が一言。
『婆ちゃん(父の母)が、昔『戸棚の中にいつも羊羹が入っている様な暮らしをしたいなぁ』と言ってたな』
はっ!そうか!私たちはかなり贅沢な暮らしに慣れてしまっているのだ!
戦時中、戦後の貧困時には、そんな生活ではなかった。
不況不況というけれど、それでも戦中戦後の方がよっぽど貧しかった。
それを乗り越えてこれるんだ!

そう思っていると、母が一言。
『じゃああんたも食べなよ』
『いや、いらん』
おいおい父ちゃん!台無しだよ!!


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