2002年11月05日(火) |
『アムス→シベリア』を見ました |
アムス→シベリア Siberia 1998年オランダ ロバート・ヤン・ウェストダイク監督 そこそこおもしろいことはおもしろいけれど、 この人、何というか、映画撮るの下手ですね。 ほかのは見ていないけど。 非常に疲れたし、むだが多い感じでした。 ちょうど、予告編をつくったときに いいあんばいにオシャレになるような映像が だらだら続いていて、 私はその辺、ついていけませんでした。
アムステルダムの街で、 外国人のおねーちゃんに声をかけ、 セックスして、持ち金盗って、 パスポートの写真をちぎりとって…… を繰り返していた2人組がいました。 ファック・ボーイことヒューホと、 ナイス・ボーイことゴーフです。 コマしたおねーちゃんのパスポート写真を クロゼットの内側に競うように張っているような 最低の2人組ですが、 ある日、シベリア生まれという触れ込みのララに ゴーフが本気で惚れ込んでしまいました。 ララと一緒にシベリアに行きたいゴーフは、 稼いだ金の半分をもらおうとしますが、 ヒューホは、 「15カ国のオンナを先にコマした方が全額取る」 という条件を出します。 この時点では、ヒューホがやや優勢でしたが、 ララのために、今まで以上に仕事に精出すゴーフを尻目に、 ララとヒューホは…… (以下、自主規制)
この映画の原題は、ずばり「シベリア」ですが、 (現地の人は、アムステルダム」を 「アムス」とは言わないでしょうねえ、きっと) シベリアといえば、ようかんをカステラでサンドした 昔懐かしいお菓子を思い出します。 あの安っぽい甘さを、どこか思い出させるような 微妙なツッコミの甘さ。
で、そんなにケチつけるような作品の どこがよかったかというと、 やっぱり無責任極まりないラストシーンです。 そこで思ったのですが、 そうか、この映画は生真面目に撮っちゃいけないものね。 そのときのノリと、「いーんでないの、何でも」という 無責任スタンスだからいいのであって。
オランダというと、 昔は「風車とチューリップの国」とか 牧歌的に思い浮かべていたものですが、 今やアムステルダムあたりはシャブ中天国だと聞きます。 まあ、そういう空気を求めてアムステルダムに行くのだったら、 あんな見え見えのサイテー男にひっかかる女も 同じ穴のむじなってことで、 同情の余地なしかもしれません。 ……と言い切ってしまった以上、 私はアムステルダムには一生行かないでしょう。 アンネ・フランクの隠れ家とか見たいけどさ……。
|