2006年06月02日(金) |
NEATなNEET 言い出すときりがない話 |
最近、社会問題としてもよく耳にする方の NEETの意味やら定義やらについては、 今さら云々しません。 発祥国イギリスと日本とでは定義づけも違うようで、 いろいろ面倒くさいので、 興味のある方は、おのおの調べてみてみくださいませ。 この言葉、なぜかおっさん層への浸透が異常に早かった気がします。 ここ2年ほど、会議録調製をしていると、50は下らなそうなオジサマの口から よく出てきています。
1979年のW.アレンの映画『アニー・ホール』の中で、 アレンの恋人を演じたダイアン・キートンが、 「君はニートneatだって褒められた」 と言うシーンがありました。 褒めたのは新しい彼氏だったか、大学の講師だったか、 そんなところだったと思いますが、 それを聞いたアレンは、やっかんで、 『ニート?田舎者が使う言葉だ!』 と、返します。
neat〈語源は「輝くような〉 1、きちんとした、小ざっぱりとした 2、素晴らしい、かっこいい 3、手際のよい 〈以下略 三省堂「Wisdom」を参考にしました〉
早い話が、たまたま発音が一緒だったというだけで、 neetとは綴りも違い、何の関係もないのですが、 neatというのが、根っからのニューヨーク人であるアレンの言うように 本当に田舎者の使う言葉なのかどうかはわかりませんが、 もともと、ちょっと気取った日本語文章中の外来語として 時々見かけることはありました。 一昨年亡くなったシンガーソングライター松原みきさんの歌で、 「ニートな午後3時」なんてのもありました。 〈化粧品のCMで使われていたのと、 「♪ニ〜ト、ニ〜ト」と連呼する箇所があったこと以外、覚えていないのですが…〉
その「ニートな午後3時」がヒットしていたのと ほぼ同時期だったように記憶しているのですが、 ビートルズの“please please me”を使っていたCMで、 多分、黒い板ガムだったと思いますが “Neat the black”というキャッチフレーズ?も登場しました。
そんなわけで、 イギリスのブレア政権下、 たまたま発音が同じ晴れやかでない意味の言葉が誕生し、 それが日本に上陸するまでは、 日本人〈の一部でしょうが〉も、 よい意味で「ニート」という言葉を使っていたはずです。
ところで、それこそほとんど関係ない話ですが、 漫才コンビ麒麟の単独ライブ「キリリン!」〈2005年〉で、 「NEET」というタイトルの長いコントがありました。 これはいわゆる社会問題としてのニートの実態というよりは、 名もなく貧しく美しい〈かどうかは不明〉青春時代の 悪のり話として見た方が楽しめるかと思います。
アメリカ北部の人間を指す〈侮蔑語らしいけど〉ヤンキー。 これをいわゆる不良少年・少女的なニュアンスとして初めて聞いたのは、 たしか中学生ぐらいの頃だったと思います。 語源はよく知りませんが、 今、我が国でヤンキーという言葉を使ったら、 まあ後者の意味にとられるのでしょう。 それは別にどうでもいいんですが、 中学生よりもっと子供の頃、何かのテレビを見ていたら、 「日本人はアメリカ人に近いという意味で、 東洋のヤンキーと呼ばれることがある」という 今なら絶対、ど、ど、どこで?とツッこみたくなる ヨイヨイな情報を耳にしたことがありました。
というわけで、
ニートなヤンキー これ、「きちんとしたアメリカ北部の人」という意味にも なるはずなのに、 まあ、そうとられることは皆無でしょう。 neetの四つの分類の一つで、 反抗的で享楽的という意味でヤンキー型というのが あるくらいです。
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