先日の26日、会津方面へドライブに行ってきました。 何でそんなことを28日の日記にわざわざ書くかといえば、
1、行った当日に書くのを忘れていた(というよりサボった) 2、かといって、余りにも過去の日付で日記を書くと、 「新着日記リスト」に反映されないので、読んでいただけない。
ざっと上記2つの理由によります。 別にウェブ日記の女王になろうという野心はありませんが、 せっかく書いたのだから、 まあできるだけ読んでもらいたいなあというスケベ心は、 人並みに持ち合わせているので。
朝の9時前に家を出て17時ごろ帰宅という、 中学生のデートのような時間帯に、家族3人で動きました。 (上の娘は模試だったので)
磐越自動車道に乗り、まずは目指すは福島県立博物館です。 9月3日までの予定で開催中の企画展 「布の声をきく」が目当てでしたが、 ここは常設展示だけでも楽しめると思います。
織機や糸紡ぎの道具はともかくとして、 粗末な布を接ぎ合わせてつくった布団や衣類 ……をさらに使い込み、 さらにぼろぼろにになったものが多数展示され、 人によっては、ただのボロ布の陳列にしか見えないような 展示だったかもしれませんが、 布好きにはたまらない雰囲気がありました。
そういえば会津には、400年もの歴史を誇るという 会津木綿という織物もあります。 休憩のために入った館内のティールームでも、 会津木綿を使った手作りのコースターが使われていました。 今まで、会津木綿を使った 土産物のサシェやティッシュケースなどは 見たことがあったのですが 布そのものを買い、自分で何かをつくるという発想が なぜか浮かびませんでした。 ここはひとつ、反物とはいかなくても、 端ぎれを買うところから始めたいと思います。
>ところで、県立博物館は会津若松城(鶴ヶ城)のすぐそばです。 私たちは行きませんでしたが、この界隈のお約束スポットなので、 これから行く方には併せておすすめしておきます。
その後、今年オープンしたばかりのショッピングセンターで ちょっとした食べ物を買い、 車中で食べながら、会津柳津町に向かいました。 柳津には、以前からよくお土産で買ってきてもらっていた 「あわまんじゅう」「くりまんじゅう」の 岩井屋さんがあります。
かなり前に「探偵!ナイトスクープ」でも紹介されたお店ですが、 そのときの依頼人の男性(近畿地方在住)が、 自分がかつて魅了された栗饅頭を奥様に食べさせたいと、 はるばる買いにやってきたのに、 我慢できずに只見線の車中で食べ始めようとして…という画が 非常に印象的でした。 (旦那さんにナイショでこっそりついてきていた奥様に、 しっかりとっちめられていました) 当時福島では、「ナイトスクープ」が大阪と同じ時間帯に放送されており、 明けての土曜日は、番組を見た人が大分詰めかけたようです。
「くり」「あわ」を各10個ずつ買い求めた後、 只見線会津柳津駅(無人)を見物。 待合スペースには、「世界文学全集」が何冊かと、 なぜか中学生向けの数学問題集や辞書類が置かれていました。 待合には、電車を待っているらしい男性が2人。 駅舎から少し離れたところに、私たちと同様冷やかし?っぽい 親子連れの姿もありました。
「次の電車まであと○時間かぁ」と 鷹揚な態度で待たなければいけない 山あいの小さな町ならではの交通事情を考えると、 車での移動が最も無難なのでしょうが、 この只見線を含め、奥会津の鉄道というのは、 テツならずとも乗ってみたいと思わせる風情があります。 ベタだけれども、それこそ紅葉を愛でながら 鉄橋なんか渡ったら、さだめし爽快でしょう。
道の駅「会津柳津」にも行きました。 ここには「湯足里(ゆとり)という足湯の施設があり、 無料で利用できます。 入り口付近の花屋さんで ロゴ入りタオル(150円・薄手で使いやすい)が買えます。 足湯というと、四阿の下でぽーっと座って 足をつけるだけというイメージだったのですが、 実際には、冷泉(というか、ただの水?)も温泉もあり、 殊に冷泉のエリアは、じゃぶじゃぶと歩くような造りなので、 小さな子供がおもしろがって、 何度も行ったりきたりしている姿を見ました。
土産物店では、さまざまな特産品のほかに、 どさくさまぎれでエロ小説本が売られていました。 装丁は江戸時代の草双紙風ですが、 表紙の女性の絵は、中途半端に現代的です。 (地元の逸話か、それを下敷きに書いた本かは不明 立ち読みするのもはばかられるし…) お腹にスペースがなかったので、 「あわソフトクリーム」なるものを食べられなかったのが心残りです。
帰途は高速を使わず、 コンビニで小休止を入れながら帰りました。 テレビのスイッチを入れると、 ちょうど日本テレビ系の24時間テレビが もうすぐ開始というときで、 地元のキャスターさんが、ごみを拾いながら国道49号線を歩いて 猪苗代湖に到着というようなタイミングでした。 どうやら、このテレビクルーの方たちと 全く逆の方に向かって帰ってきた格好のようです。
私ども福島・中通り在住の人間にとって、 会津地方というのは、近場も近場でありながら、 かなり濃い非日常を味わえるのが魅力です。
それはさておき、 あわ饅頭はもうとにかくおいしいっ。 我が家は栗饅頭のファンの割合の方が高いこともあり、 気がつくと、10個買ってきても、 かなりの割合で私の腹におさまっていますが、 これがおいしいだけでなく、 お通じがてきめんによくなるのです。 人それぞれ向き不向きもありましょうが、 少なくとも、私のお腹ぐあいには、 整腸剤より便秘薬よりヨーグルトより、 何よりよく効きます。
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