2006年12月22日(金) |
雑感 運動会のBGМ/ぜいたくなビーフシチュー |
20世紀米国の作曲家ルロイ・アンダーソンの 「トランペット吹きの休日」という曲を御存じでしょうか。 曲名でピンと来なくても、 小学校の運動会でよく使われる曲の「明るい方」といえば、 頭の中にメロディーが流れる方も多いかと思います。
ちなみに、「暗い方」というのは、 ネッケの「クシコスポスト」を想定して物言っています。 「クシコスの郵便馬車」ともいわれるので、 クシコスって、てっきり地名かと思っていたら、 ハンガリーの言葉でCsikos Post(チーコシュ・ポシュット) これがそもそも「郵便馬車」の意味だということを、 これを書くに当たって調べてわかりました。
学校、殊に小学校というところと縁がなくなっても、 何となく頭に残る旋律だなあと思っていたら、 よく行くスーパーの店内放送でよくかかっているので、 残っている、のではなく、 無意識によく耳にしているのだということに 最近になって気づきました。間抜けな話です。 そして、聞くたび頭に浮かぶのは、 「休日なのに、結局トランペット吹いてんのかいっ」 というツッコミばかりなり、です。
と、通販会社のメルマガ冒頭風に始めようとしたのですが、 何か違うかなあと思いつつ、次の話題に移ります。
今、ビーフシチューを煮込み中です。 すね肉、玉ねぎ、エリンギをひたすらコトコト煮込み、 途中でホールトマトをどろっと加えてまた煮込み、 味を調えて、最後にサワークリームを入れるという、 シンプルこの上ないものですが、 月のガス料金の10分の1は使うんじゃないかというくらい しつこく煮込むので、 私が作るものにしては、珍しく気合が入っています。
これをつくるにあたり、一番幸せな作業は、 「エリンギをスライスする」ことです。 大小取り混ぜて10本(3パック)くらい使うのですが、 煮込めばスープと同化するたまねぎとは違って、 いつまでもしっかりと形を残し、しかも食感もくっきりしている。 そんな驚異の食材を、 こんなに贅沢に使っちゃってこのぉ…という 自分自身へのツッコミが、包丁を通して伝わってくるようです。 ほんの3、400円で、こんな贅沢感を味わえるなんて、 何て贅沢なことでしょう。 贅沢、贅沢と濫発するだけでも、物すごく贅沢な感じがします。
一両日中にビーフシチューを作ることをお考えの方、 一両日中といわずお考えの方には、 ぜひともエリンギをお勧めします。
ビーフシチューから少し横道に逸れて、 今思い出したカレーのお話なども。
昔、時々行っていたカレー専門店の売りは、 「水を一滴も使っていない」でした。 たしか、水の代わりに 大量の玉ねぎを使っていたんではないかと思います。 そういう店は、全国的に結構あると思いますし、 この店が特においしかったというわけでもないのですが、 (お店の名誉のために言えば、まずかったという意味ではなく、 十分おいしかったのですが、特に名前を出すほどでもないかな、と) 割と、意味もなく惹かれるフレーズではないかと思います。
そんなことを忘れかけていたら、 最近見た「おねがい!マイメロディー」第34話で、 マイメロが、寝る前に翌日のカレーの仕込みをするという 洋食屋さんの主人のようなことをするくだりが出できました。
この日彼女は、午前中から大量の玉ねぎを切っていました。 が、この日の夕飯は、いろいろあってすき焼きになりました。 すき焼きに玉ねぎって、あんまり入れませんわな。 つまり、玉ねぎはカレー用に切っていたのではないかと思われます。 最初から「一晩寝かせるとおいしいの、えへっ」 と思っていた可能性もありますが、 八百屋さんとの会話からすると、 カレーからすき焼きに変更したというのが真相のようです。
まあ、一晩寝かせる云々はともかくとして、 たっぷりの玉ねぎを使ったカレー… 「水なしカレー」の可能性が高いと思えてきました。 憧れの「あめ色玉ねぎペースト」ってやつかもしれません。 どっちにしても、気が短く不精な自分には無理です。
うさぎのぬいぐるみに敗北感を味わわされてしまいました。
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