2007年08月11日(土) |
青空文庫で読む夢野久作 |
青空文庫は、「インターネットの電子図書館」です。 読書好きな人には、結構おなじみでしょうか。 文中リンクしようと思ったのですが、 過去の日記を長い間、何の確認もしないで放置しておくと、 引っ越しや削除でリンク先がなくなっていたりするので、 興味のある方は、キーワード検索で捜してみてください。
一応URLはこちらです。 http://www.aozora.gr.jp/
作家・作品数や、検索機能の充実はもちろん、 実用性重視に徹した(多分)ページデザインも、 ドイツ製の文房具のように機能的な魅力があります。
特に意味はなく、ほんの思いつきで検索した作家に ハマっちゃったりすることもしばしばです。
というわけで、「少女地獄」を読んで以来、 夢野久作に魅了されてしまいました。 今まで何となく敬遠していたのが悔やまれます。
こども向きのシニカルな童話もおもしろく、 「絵はないけど、お話がおもしろいから好き」と 次女の読み聞かせに使っても好評でした。 もし挿絵を入れる(というか、絵本化する)としたら、 こみねゆらさんみたいな、リリカルでこぎれいな画風が 意外とはまる気がします。
ところで、 「胎児よ胎児よ何故躍る 母親の 心がわかっておそろしいのか」 の巻頭歌が余りにも有名な、 読破した人間はイッてしまうと評判?の「ドグラ・マグラ」は、 まだアップされておりません。(作業中のようです) 待ち遠しいような、 読みたきゃ図書館でも書店でも探せよと 自分で自分に突っ込み入れたいような、 そんな気持ちを抱きつつ、 とりあえず、リストにあるものを片っ端から読んでいる最中です。
かな〜り昔に見た「月の輝く夜に」という映画の中で、 「人はなぜ恋をするのか」 「死が怖いから」 というようなやりとりがありました。 当時20歳そこそこだったので、 いまひとつ意味がわかりかねたのですが、 この年齢になって、 「要約し過ぎだよっ」とつっこめます。 質問主は、 若い女と浮気ばかりする夫を持つ初老の女性でした。 何をむさぼるようになったら、 多かれ少なかれ死を意識しているのだろうと 今ならわかります。
本格的文学少女に憧れながれ、 軽くてお手軽な本ばかり読んでいた10代の頃を思い出し、 40手前、朱夏の盛夏を、 ネット読書と夏休み中の次女転がしで謳歌しております。
いやぁ、腹立つほど毎日暑いっすね。 残暑お見舞い申し上げます。 水分を十分にとって、 くれぐれも御自愛くださいませ。
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