2007年10月28日(日) |
雨上がりのおろしチーズ |
ちょっとした用事があって、 いつもは行かない公民館に行きました。 そもそも公民館という場所自体、 そうそう縁がないのですが、 住んでいるところと学区の公民館が微妙に違うため、 「ふだんは行かない」という意味です。
その公民館の北側に、 ちょっとした潅木の植え込みがあったのですが、 よくよく見ると、それは銀木犀でした。 雨上がりということもあり、かなり芳香がたっています。 おなじみの金木犀ほど主張が強くないものの、 甘くてさわやかで、 ライラックに近いかなという感じでした。
考えてみれば、秋になって金木犀が咲き始めると、 その木が御近所に1本あるだけで、 町中が飲食店のこぎれいなトイレみたいな匂いになります。 (「こぎれい」とつけても余りある「トイレ」の破壊力…) そこいくと、十分いい香りがするのに、この慎ましさ。 なかなか隅に置けない花ではありませんか。
ところで、金木犀と銀木犀は、 花の形やたたずまいだけでなく、 台風一過で強い風に揺さぶられた後の花びらの落ちた様子も、 まるでおろしチーズをぶちまけたようで、よく似ています。 金木犀はミモレット、 銀木犀はパルメザンってとこでしょうか。
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