みちる草紙

2002年03月03日(日) 春先オーメン

弥生三月、桃の節句。遂に来たな!という感じである。何がってこのシーズンが。
お雛さまを嬉しがる年でもないし、誕生月が待ち遠しかった訳でもない(まさかなぁ)。
自然治癒の見込みのないこの病の、地獄の苦悩を共有する同志にしか分からない。
ここ1週間様子を見ていたが、いよいよ今日、症状が本格的になってきた(>o<)

昨夜、一晩中こたつに潜り込み本を読んでいた。夜の間は、たまに鼻の奥がムズっと
する程度で、クシャミを出してチンとかめば、しばらくは治まっていたのだが…。
夜が白々と明けてゆくに従い、鼻腔奥の「ツーン」感が頻繁に襲ってくるようになる。
ふぁ…ふぁ…とやってる間に見る見る鼻腔内は洟で蓋がれ、すすり上げることさえ
叶わなくなったかと思うとタラタラ流れ出る。そして眼にも、しみるように強烈な
「ツーン」を感じ次の瞬間波動砲がハナタレ…Σハックション!あー畜生!(`◇´)
ちゃんと夜就寝していても、洟がたれて目が覚めるのは情けないことこの上なし。

昨日までは症状が軽かったので、ひょっとすると今年はそう悩まされないで済むかも
知れない、大体花粉症なんてものはアタシの「気のせい」で、意識しなければ
もしかしたら何ごともなく越せるかも知れない…など、喉元過ぎればの典型みたいに
希望的観測までしかけた時だった。みんな…現実逃避の幻想だったのよね…。
何もしないのに、悪性の癌がひとりでに消える筈はないのである。カラダって正直。

冬将軍の夜が明け、黎明にも似た早春。その訪れは、暖かに和らいだ陽射しでも
花々の蕾や草木の芽吹くさまでも、鶯の可愛い鳴き声によってでもなく
自らのカラダでもって知るのである。とか言ってる間に次のクサメが炸裂…!!
昔は『花粉症』という言葉さえ知らなかったのに、最初に自覚症状が現れたのは
いつのことだったろう。知らないうちに悪の因子を体内に宿してしまい、以来毎年
春になると前兆が。肌身離せぬ点眼薬と鼻腔洗浄スプレーは、言わば聖水である。

どうでもいいけど、全国の杉の木を引っこ抜いてくんないかな!(>人<)チーン!


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