みちる草紙

2002年03月05日(火) ろくでなしと呼ばれて

先日、TVで“男はつらいよ”を観ていると、寅さんがこんな風に言っていた。
『大体なぁ、絵なんか描く女なんてのは、ろくなもんじゃないんだよ!』
そ、そうなのか…。心当たりを振り返れば、まぁそうかも知れないわね〜σ(^◇^;)

知人からタブレットという便利なものを譲り受け、ここ数日色々描きなぐっている。
攣りそうな人差し指で左ボタンを押さえつけ、ぎこちなくマウスを引き摺りながら
苦労して描いていたのが全くアホらしく思えるほど楽ちん。しかし、時間と労力を
大幅に省けるようになったとは言え、飽くまで仕上がりの決め手はデッサン力であり
最終的に己の力量不足との闘いとなる。元々自分の弱点は熟知しているつもりでも
社会人になってからは、のんびりお絵描きに没頭する暇もなく、技術面での精進を
怠り続けてきた。こうして久々に描いてみると、当たり前の話だが苦手は苦手のまま
年だけ食ったからといって、知らない間に上手くなっている訳もなかった(-_-;)

それでも新しい玩具を手にすると、手すさびにも弄繰り回したくなるものだ。
ペン画に慣れたら取りあえず塗ってみたいし、塗れるのが分かったら今度は
フルカラーでいきたい。アナログ人間を自認しつつも、やれキャンバスの画材のと
道具をあれこれと揃える必要がないパソコン描画は、不精なアタシには願ったりの
暇潰しなのである。精々、趣味がないよりいいじゃないか、という程度なのだけれど。

ただ困るのは、夢中になっているうちに、時間がそれこそアッという間に過ぎてしまい
ふと気付けばしばしば深夜になっていたりすること。こんなの一文にもならないのに。
来週からは、所謂食べてゆくための仕事に復帰するから、もう無理だろうなぁ。
ずっとこのまんま、ダラダラダラダラ絵ばっかり描いて過ごしたいなぁぁぁ…(>o<)
しかし、気が向いた時しか、それも自分の描きたいものしか描きたくないアタシは
これを職業にすることは決してないだろう、としみじみ思い知るのである。

やっぱり、ろくなもんじゃないのかしら(;^_^A


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