2002年04月07日(日) |
大和民族大移動を前に |
すっかり春である。日中はシャツ1枚で充分過ごせる陽気となった。 学童たちは明日から新学期を迎えるから、また朝の電車が混むなぁ…やれやれ。 とか言っているうちに、世間では気の早いことに、ゴールデンウィークの 行楽予定について計画を立て始めていたりして、へ〜もうそんな時期なのかと 今更のように他人事のように気がついてみるのである。
一体何が悲しくて、民族大移動の時にわざわざ一緒に動かにゃならんのだろう。 確かに、祭日が集中して、家族全員まとまった休みが取れるのは精々年に数回だから 一家をあげて遠出しなくては損だ、という意識がはたらくのも無理はないけれど。 家でのんびりTVを見ていると、ヘリからの中継で下りは100キロの渋滞だとか 被災民よろしく荷をしょい込んだ一行が、新幹線のホームにわんさか並んでいる 様子が映し出されたりとか、ただでさえ遠出って疲れるのに、今あの混雑の中に 自分がいたらと思うと、もうそれだけでもらい疲れしてしまう(´。`)
去年ハワイを旅行した時は、GWを過ぎての日程だったので、格安の費用で行けたし 連休中は現地人より多いのではないかと思われる日本人観光客も、あらかた自国に 引き上げたあとだった。ほんの1週間前には黒山の芋の子状態だったであろう ワイキキビーチの人影もまばら。いつもああなら何度でも訪れてみたいと思うのだが。
一度だけ(だったと思う…)、GWに実家に帰省するという愚を犯したことがある。 大学1回生の時のことだ。何せ親元を離れて初めての連休だし、地方出身者ばかりの 学生寮は空になる。アタシも、みんなが帰るからかーえろ、と気軽に帰省を決め 切符の予約もせず、4月最後の講義が終わるとその足で駅に向かった。
ああ何たるちや。神戸までの電車はまだ良かったが、そこから乗ったフェリーの中は 思わず目を疑うような有様だった。船内は客室から通路まで「立つ」人でギッシリ埋まり 腰を下ろすことはおろか、もう足の踏み場というものが全くないのである。 押し出されるようにして甲板に出ると、そこもやはり場所取りにあぶれた人たちで 溢れかえっている。生理現象が起きても、トイレに至る通路は、いや通路という通路は 全て隙間なく「人間」で塞き止められているため、歯をくいしばって堪えるしかない。 高松港に着くまでの4時間を、海風に弄られトイレを我慢し終始立ちっ放しで過ごす 羽目になったあの経験以来、そこまでして家に帰ろうという気には二度となれない。
まあそんな訳で、このゴールデンウィークも東京に居残る予定でいます(~_~;)
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