今日は全員が出張してしまい、オフィスにはアタシしかいなかった。 わーい。のんびり遅刻して行ってやろう〜っと♪( ^)o(^ ) …と一瞬、邪な考えが頭を過ったが、思い直していつも通りの時刻に家を出る。 会社に着くと案の定、出張先から9時キッカリに電話を入れてきやがった。 しかも、用事を言いつける言いつける。無人の日ですら休息の間もありゃしない。
悔しいので、お隣に越してきた弁護士先生から、お近づきの印にといただいた 神戸・播磨屋本店の煎餅(←美味)の缶を勝手に空け、バリバリ食べてやろうと 思って見ると、既に誰かが封を切ってつまみ食いしたあとだった。くやしー。
出社したばかりだけど、今日はタバコでもゆっくり吸ってきちゃお♪ と給湯室に行ったは良いが、席を外した間隙を突いて電話が鳴るかも知れない と思うと、結局気が気でなくて、わずか5分で席に戻る。この小心者!(>o<)
パソコンを開くと、作りかけのデータベース。なにぶんベンチャー企業なので あらゆる重要データは未だ書類のままてんこもりに堆積しており、この夢の島を アタシが一人で、今月中にどうにかしなければならないのである(-_-;) 見ただけでウンザリ。しかも、やりかけては電話が鳴り、また続きに取りかかった と思うとメールを見ろという指令。引越しを目前にしているので、現在 ネット環境が全然整っておらず、メールチェックのためにだけ携帯を使って インターネットに繋ぐ。これが急いでいる時に限って繋がらない。ストレス!
上司が出先から、アクロバットのファイルを大量に送りつけてきてプリントアウト しておけと言う。それが重いのなんの、ダウンロードするのに40分もかかった。 ちくしょう、アタシのお昼休みが〜(T◇T) やっと完了してお弁当を買いに 行こうとすると、その書類を取りに上司が戻ってきくさり、そして言うには 『あれっ!これだけ?あのあと、追加で2通送ったんだよ?』 「あら?まだあったんですか?」3通送るんなら、先にそう言ってくれ…。 LANで繋ぎっぱじゃないんだし、バッテリーは有限だから、そう悠長に 当てもなくメールを待つ訳はない。大体この携帯、アタシの私物なのよ?(怒) 『いいよもう、間に合わないから』憮然と出て行く上司。悪いのはどっちだ。 時計を見るともう13時を過ぎている。昼は煎餅をかじって飢えを凌いだ。
誰も見ていない時に黙々と仕事に励むなんて、損しているような気分になって しょうがないのは、アタシの日頃の心がけがあまりに貧しい所為なのだろうか。 とにかく、何が何でもサボってやらなければと、焦りまで感じるほど一心に サボりネタを探し回る、この集中力を1/10でも仕事に振り向けることができたら いつももっと早く帰れるのかも知れない…。
午後は、空腹に耐えかねて、苦手なコーヒーをがぶ飲みして、3杯目を注ごうと した時、大阪に出張中の同僚から電話が入る。 『どう?進捗状況は?』「ちょっと甘く見ていたけど、まだまだですね」 『あのぅ、もしよろしければ、あ、もちろん強制じゃないんだけど…』 とてもいやな予感がした。何を言わんとしているかはとっくに分かっていた。 『明日(土曜)、出てこられる…?あの、無理にとは言わないんだけど、でももし 来てくれたらすごく嬉しいなぁと… だめ?かな?』 やっぱりな(´д`)
税理士さんから電話が入る。取引先から電話が入る。誰もいないのに来客はある。 やれ誰それとアポを取れ、航空チケットを買っておけ、ホテルを予約しておけ、 財務資料がどうの、株式資料がどうの、取締役会がどうのこうのetcetc... サボってる暇なんか、どこにもないじゃないのーー!o(T◇T)o アタシが遊ばないように、寄ってたかって監視しているのではなかろうか。
明日も出社することになったので、今日は早めに帰らせていただきます(`へ´) 誰もいないのにそう呟いて、定時キッカリに施錠した。思えば、入社以来 定時に上がったのは初めてである。かなりな強行突破ではあったが… もう決心したのだ。今日こそは、髪を切りに行ってやる!!!!!! 19時に予約を入れ、19時ギリギリに行きつけの美容院に着いた。 『お久しぶりですね!』「そうね〜全然寄れなくて。かれこれ1年ぶり?(^◇^;)」 『もう腰までありますよ。相変わらずお仕事忙しいんですねぇ』
シャンプーしてもらい、担当の美容師さんに向かって休日出勤を愚痴りまくり 『かなり凝ってますねー』と言われながらマッサージしてもらって、ようやく 人心地がついた。やはり、人は誰しも行きたい時に美容院に行く権利がある筈だ。
軽くなった頭で見送られながら、しみじみそう感じた夕暮れであった。
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