みちる草紙

2004年11月06日(土) BOULE DE SUIF -Maupassant-

友人から、携帯電話にメールが入った。
それは『恒例の忘年会を開こうと思うが、遠出は大丈夫か?』 との問い。
あんまり長いこと入院していたもんで、足の怪我を気遣ってくれたようなのである。
もうそんな季節なんだなぁ。そう言えば、街では早くもジングルベルが鳴り出した。

支障はないので、どこへなりと誘って下されと返事したものの、一つ重大な気がかりが。
今現在、まだ自主規制が解けていない、戒厳令下なのであった。
つまり、悲惨なまでに太りすぎたことによる、友人知人との面会謝絶中…(-_-;)

『そんな太ってないわよ』と言われたくて、わざと大袈裟に言ってる訳じゃないのです。
本当に、持っている服がこの冬はもう一枚も着られないのです!(T_T)

子供の頃は、教師に実親の虐待を疑われても不思議がないほどの骨皮筋子ぶりで
学生時代を通して、一向に太らずいつも顔色が悪くギスギスに痩せこけていたのに
今じゃ、そんなこと言っても誰も信用してくれない。
それどころか、ミシュランタイヤのキャラクターに似てきたとまで…(もうおしまい)。

昔、七夕の短冊に「けんかで男子に勝てるくらい太れますように」と書きつけて
一心に星に祈ったことがあった。いくら太ってたって腕っ節強くなくちゃダメだろう。
ていうか、あれ撤回します。今頃叶っても困るし。年末までもう時間ないし(ノ_<。)

  女は粋筋の女というふうに呼ばれている一人で、それほどでない年のくせに
  早くもでっぷりと肥っているので評判が高く、そのためにブール・ド・シュイフ
  (脂肪の塊)といふ綽名がついていた。
  小柄でどこもかも円く、脂肪肥りに肥っていて、ぷっくり膨れた指が
  節々でくびれているところは、短いソーセージを数珠つなぎにしたようだった。

これをまるで人ごとのように読んでいた、あの頃のわたしに戻りたい。


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