みちる草紙

2004年11月25日(木) 微笑みの貴公子

今日、韓流スターのぺ・ヨンジュンが来日したとかで、成田空港は大騒ぎだったそうである。
全国から熱心なファンどっと押しかけ、徹夜で待っていた人も多くいたんですって。
“ヨンさま”かぁ。一言でいうと絵に描いたような“ヤサ男”だのう…(^_^;)
これが「俺さまはスター☆彡」的な仏頂面でえらそうにスカした奴なら大嫌いだったろうが
このぺさんは、終始ファンに向けて優しい笑みを絶やさない点で、まあよしとしよう。
細い目のタレ具合は波田陽区のようだが、歯列がやけに見事に揃っている( ̄ー+ ̄)

そう言えば、足を折ってまだ入院していた5月頃、隣のベッドのおばちゃんが
『今晩はね、冬のソナタを見るだよ〜♪』
と反対隣の人と話していたが、アタシは冬ソナなんて知らなかったので気にとめずにいた。
そしておばちゃんは消灯後にそっとテレビをつけ、深夜まで見ていたようだ。
その後ニュースか何かで件の韓国ドラマブームを知り、なるほどね〜と思ったのだった。
また、知人のお母さんが言うには、『ヨンさんは肌がきれいなのよ』とのこと。
ふむ、美容整形大国の美形と聞いても別に何とも思わないが、確かに美肌というものは
そうそう造れない。例えばチェ・ジゥという女優の白い肌は、本当に透きとおるばかり。

最近の日本では、そこそこ眉目の整ったタレントや俳優というのがあまりにも大勢いて
他を寄せ付けない人気独占型スターというのは、特に存在しないように思う。
この間、5夜連続で見てしまったドラマ“弟”の、往年の石原裕次郎などは一応
該当するのかも知れないが、あの裕ちゃんにしたって、アタシが知っているのは
“太陽にほえろ”の、色黒で脂ぎってブクブク太って、たまにおっとり出てきたかと思えば
精々電話をとって若手に指図するだけの、藤堂ボスのイメージしかない。
彼が一世を風靡した昭和30年代には生まれてもいなかったので、高校生くらいの時に
裕次郎が死んで、なんで世間があんなに騒ぐのか、彼の全盛期を知らないアタシには
不思議でしょうがなかった。『若い頃は足長くてかっこ良かった』と言われて見たのだが… 
悪いけど、若い頃から不細工じゃないか……石原裕次郎って(-_-;)

“弟”で裕次郎を演じた俳優はどう贔屓目に見ても男前過ぎる。慎太郎役の長瀬もだけど。
         

ついでに言うと、晩年の裕次郎役の三浦友和は、ヘタレの山崎邦正にしか見えなかった。
渡哲也役の坂口憲二は、スポーツ刈りにしてないので、それだけでもう失格。
いずれにしても、こんな風にその生涯をオールスターキャストでドラマ化されるほどの
ビッグな人が、この先、アイドル粗製乱造国の日本に誕生することなんてあるんだろうか。
太陽族の昭和は遠くなりにけり、なんだな〜と思わずにはいられない。

今は何でもかんでも貴公子がつくらしい。音速の貴公子、英国の貴公子、微笑みの貴公子。
ルックスの取沙汰の域を出ない訳ではないのだろうが、ベッカムにしてもぺにしても
日本女性の好みって、どうも紋切りな感じがするんだよなぁ… そりゃカッコいいけどもさ。
ぺ・ヨンジュンは、腹筋がビシバシ割れるほど肉体を鍛え上げているのだという。
見かけはナヨナヨ優男、でも脱げばムキムキのタフガイか。ふぅん。
背の低い男がむきになってジム通いし、マッチョと化すってのはよく聞くけど。


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