『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2006年03月06日(月) memo, plus...

ここ一ヶ月、情況の展開が速いので
診察がそれに追いつかない。
そうしてあたまも追いつかない。

いうべきことをぜんぶわすれた。
ねむれなくなった、とか。
不安と緊張で身体ががたがたである、とか。

味がしない
わけもなく泣いた
恋人に八つ当たりをし
午前2時に、電話をかけて人を起こす

泣かないために、寝床で、口におしこむビスケットとミルク
さいごにはタオル。

文房具屋さんにゆく。
刃物を
てにいれてしまえてにいれてしまえと
わたしのなかのだれかがいっている。
目をそらして
ゆき過ぎなければならないところの、多いこと。
コンビニエンスストアにさえ
鋭利なものは豊富なんだね。

ひとつ、血をみたら
際限がなくなる。
ぎゅっとかたく腕を抱いて
知らない知らない知らない、と
夜の中で。

ぜんしんをくまなく覆われなければならない、なんて
だれがどうやってきめたんだろう。

でも

……わたしは、わたしに、きずがあって
それでやっと、あたりまえの外見になれたと
おもっている。

もっと、もっと、もっと、
まだたりないまだたりないまだたりない
だれかとめて。

泣かない。

笑う。

・・・・・・・・・・

まっすぐにふとんの上をすたすたと歩いていって枕をふみこえて
そのまま窓を開けて夜の中に躍りだしたいという、
ささやかで強いイメージと欲求。

・・・・・・・・・・

風が吹いている。
はるのかぜ。
あたたかいようなぬるいような、はる。

引き裂かれていく季節だ。

地面を樹皮をつきやぶって緑が顔を出す。
わたしのからだもつきやぶられていく。
たぶん。

・・・・・・・・・・

やむをえない事情で部屋を片付けなくちゃならない。
少しずつはじめている、
「あたしの巣」?

自分の外側が、いちまい、にまい、
きりひらかれ剥かれていくような気がしてならなくて
でも、それを誰にもいえなくて

せめてその英気にあふれた母の手でひっかきまわされないように
だいじょうぶだからだいじょうぶだからおねがいだからと
懇願して嘘をついて
やせ我慢をして

泣きながら
私の外皮
削り取ってしまう覚悟を
かきあつめて


3月6日、昼


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