あいかわらず 朝が、苦手です。 あさがくるのが。
窓が、青くなっていくこと 鳥が、少しずつなきはじめること 世界が うごきはじめること
ただそのあたりまえの循環のなかに なぜか 入っていけないこと
楽しみがゼロとは言わない ときたま思い出せなくなるけど たぶん、いつかちゃんと笑えて 世界の色もきれいに見える ……それくらいは知ってるよ、ばかなあたしでも 見くびらないで 歩ける限りは一人で歩いてたんだ
知らないあいだに消えていくひとがいる それをみて、みつけて、あたしが ふうらりと、そっちへゆきたくなる
この質をかかえて 生きていきましょ ……と ふたたびまた、やわな勇気と無表情をこねあわせて あたし、なんていう形骸をつくる 夜明け前
夜なんて 明けなくてもいいよとも 思いながら
かみさまのつくる時間にのりおくれて それでも、その進行にしたがって やっていけと、いうこと。
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