『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2006年07月29日(土) あかるすぎた夜。

知らない夜の道を歩きながら
すとり、と
物音がするみたいに考えた。

わたしにできることは、たぶん
だれかの話を聞くことと
それから、みていることなのか、しれない。
つぶさに、見落としのないように、
かなしいこともうれしいことも
そのままに。

アクティブな眩しい大勢の人たち。

その位置に立ったふりをして
呼吸困難だったときも日も。

帽子をとってそらをみたよ
ばくぜんとした暗さ、
夏の暑さがそのまんま落ちた
不透明なそら。

ちいさな声でうたうたいながらうちへ帰る。
つまらない架空の死なんてうたってもしかたない
真似だけしても、よけいに、かっこわるいだけだよ。
……それは少なくとも、もう、わかってる。
いやというほど、わかってる。


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真火 [MAIL]

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