今日は げんきなひと、のふりが できませんでした
げんきなひとのふり。
それは 外に出てもゆるされる範囲で 行動ができるということ です。
いっそ休めばよかったかしらん 動かなかったからだの、訴える通りにさ。 試験前だからって意地はらないで
……と
なにをするにも時間が異常にかかる わたくし、かんがえ それでも外におりまする。 防波堤ですか じぶんのためだけに、ひとへの迷惑
外。
不安発作とかさ パニックとか はなから問題にならない世界、
叱られ叱られ いつか許してもらえなくなったなら しずかに退場、するつもり それまでは ……泣いても泣いても、笑わなきゃ
げんきなひとのふり
げんきなひとのふり
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叱られているということしかわからなかった 相手の話す言葉の意味がわからなかった 処理速度がおっつかなくて頭のなかも真っ白で ただ、ハイ、ハイ、と凍った顔でうなずくだけ
叱るなんて向こうもよい気持ちはしないはずなのに。
記憶が散逸していって かきあつめても ほんのぽっちりしか残らない 誰のことだこれは誰の ……そんな気持ちで 遠く遠くにあるビジョンを つないでもぼろぼろの記憶
震える目蓋、震えるくちびる、震える震える 視界、ことば、えがお。
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