『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2007年06月05日(火) 骨とリズム。

肘が痛むのは、ひっきりなしに
あたしがあたしを、たたきつづけるから
ごつごつごつごつごつごつごつごつ

もう、なじみきってしまったスピードでテンポで
顎の歪むのでないかと思うような
それでも止まらない腕がずっとずっと

気がつくとバスの中で音が響く
奇特なまなざしがむけられる
あたしは
それだけど
止まらない止まらない

帽子もかけているめがねも放り出してかなぐりすてたいの
血がにじんでいるかも知れない頬だった

両手をにぎりしめて耐えようか
気がつけばほどける
なにかを見つめて紛らわそうか
ひとつの映画を見切ることも
どうやらできない

しっかりと本をもちただひたすら
そのなかに没入するくらいなので
優雅じゃないの
お風呂にまで本を持ち込んではまりこんでいるのは別に
ただ、ひとつの手段なんだろう
気を逸らせておくための

物語は特別
きっと特別
あたしを救わなくとも
手伝ってはくれる、と
まだ、しんじられる

・・・・・・・・・・

ブレーキがひつようなのに
それがみつからないで走っています
きみがひつようだとは言いません
会いたいとはいいません
ただ
いつまでも走って止まらなくて時間は流星のようにながれて
気がつくと必要なかったはずのモノの山を築いていた
これはもう、ほとんど病気だ、と
あたしはそれを見て考える、けれど
山は高くなっていくばかりだ

好きなものがなくなると思ったとき
愛してるものが失われると思ったとき
それの何十倍かの質量をもって、そのあとを埋めようと
ただ無駄にお金とエネルギーばかり浪費してしまう傾向を
いまだに留めているらしい
このからだへ

きみは、ほんとうは
なんといいたいのですか。


6月5日、深夜


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