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■ (日記) ま、ま、ま、まさか……!!!???
最近のアタシの身体の状態はこんな感じだ……。
先ずは24時間途切れる事のない、第一の痛み(浮腫やシコリを伴い、かゆみがなく痛みだけのシモヤケのような状態)は、手のひじから指先までと、膝から足の指先(特に足の裏全体)までに決して消えることはなく常にあると言う感じだ。
特に手の平や足の裏はいつも所々腫れていて、ふくらはぎや足横の筋肉、腕の両筋肉に沿ってその痛みが強く出、それが薬の効果に寄り、酷くなったり弱くなったりするものの、24時間痛みっぱなしと言う事には変わりがない。
そして第二の痛み(毛細血管の中に無数のガラスの針があり、それが走りまわるようなピリピリした耐え難い痛み)は、脚首と手首から先に不定期に起こり、薬が切れかかった時や、身体が不調な時に強くなる。 コレが第一の痛みと重なり、この痛みが起こると、もう誰とも口がききたくないほど辛い。こうなると、どんなに面白いTVも本も耳や目に入らなくなる。
そして最近出てきた第三の痛みと言うものがあり、手足に限らず、背中や腰や胃や頭や胸まで痛みは広がって出てくるようになり、横になっていても辛い。
そしてこの症状群とは別に、常に手が氷のように冷たく、金属のドアノブや引き戸、水の入ったグラスなどを触ると、氷も入ってないのに、異常なまでに冷たく感じる。という妙な症状もある。
リリカと言う痛み止めを、最初の3倍に増やしてもらい、毎日飲んでいるのだが、結構効く日と、全く効かない日の差がある。
サテサテ……。 昨日の母の日は一際痛みが強く、第三の痛みまで出ていて、アタシは何もできず、横になりながらも身の置き所もなく、あまりの辛さと情けなさにポロポロ涙を流していたのだ。
チョンマゲはゲラゲラ笑いながら、そんなアタシをいつもの、【笑えるコキオロシ】でからかいながらも、甲斐甲斐しく洗濯や、猫たちのトイレ替えなど、足を引きずりながらも忙しく動きまわっている。
(チョンマゲがかわいそう……。チョンマゲの足だってあんなに腫れてるのに…。アタシがこの世から消えてしまえば、保険金も入って全て円く収まるのになぁ……) どうしたってそんなマイナーな思いが過る。 こんな自分に腹が立ち、又ポロポロ涙ばかり出てくるのだ。
そんなアタシを苦笑しながら気遣い、ひと段落ついた様子のチョンマゲが「今日は母の日だし、ささやかなお祝いしに、11時過ぎたら、前から行きたがっていたパスタ屋にパスタを食べに行こうよ」と言うのだ。
二人とも朝から何も食べてなく、互いに薬も飲めないので、11時を過ぎてアタシはシップだらけの手足を隠すべく、長袖のシャツとパンツに着替え、二人で蟻ヶ崎のパスタ屋へ。 駐車場からパスタ屋まで、二人で足を引きずって歩きながら「アタシ達、立派な身障者夫婦だねぇ…」とケタケタ苦笑し合った。
久〜しぶりの外食を終え、パスタ屋を出て家に戻り、ようやくリリカを飲み、横になったものの、1時間たっても2時間たっても、リリカは一向に効力を発揮せず、三種の痛みが否応なしに襲ってくる。 日々、急速に色々な痛みが増して来ている事実だけは、もう認めざるを得ない。
「痛いよ〜〜〜。辛いよ〜〜〜〜〜〜。唯一効くはずのリリカまで効かなくなれば、アタシはもう生きて居たくないよ……。コレ以上痛くなったら、もうどこかから飛び降りる!!」 と、ついつい最低の言葉が口を突く。
『又そういう事を云う……』
そんなやり取りをしながらも、二人とも知らず知らず眠ってしまったみたいで、目が覚めたら夕方の4時を回っていた。 先ほどまでよりは多少は痛みが軽減されているものの、やはり痛くて痛くて仕方がない。
「これ以上負担掛けたら、今度はアンタの身体が動かなくなるから、あさって信大に行ったら、入院する方向で診てもらえないか話をしてくるよ……。今度入院すれば長く入院できると思うから、保険も少しは下りると思うし・・・」
その後二人でTVを見たり、土曜の店の様子などを話しながら時を過ごし、夕食の時間になり、アタシが台所に居るチョンマゲにあれこれアドバイスをしながら、おかずを作ってもらい、食卓に着いた。
食後、リリカを飲んだが、まだまだ痛がって泣いていた(特に左手が転げまわるほど痛かった)アタシに、チョンマゲが……。
「しょうがないなぁ……。じゃぁ、奥の手を出すか!!!今から俺が真剣に氣を入れて治してやるから…。左手を出してごらん」と言う。
もちろんチョンマゲだってアタシだって半分は冗談であり、気休めであり、単なる慰めに過ぎないと思っている。 しかし二人ともなにがしかのパワーや氣は通常の人よりは持っているので、多少は神にもすがる気持ちで本気だったのだ。
アタシの痛む手の上にチョンマゲが手をかざし、何か怪しげな呪文(アドリブのデタラメ)の様なものを唱えている。 笑いそうになるのを堪えてアタシはされるままにしていた。
しかしチョンマゲが手をかざして数秒すると、アタシとチョンマゲの手の間に物凄く冷たい風の様なものが漂い、アタシの手の冷気が徐々に吸い取られていくような感覚が二人ともにハッキリ解るのだ。
互いに「ウソォ!!!!!凄く感じるよね」と言いながらも、そこに何かが生じている事だけは確かに解る。
5〜6分ほどそうしてもらっている内に、その手と手の間に流れていた冷たい空気が温かい空気に変わってきた。
それに対しても。 「今温かくなってきた!?ウソみたい!!」と、ほぼ同時に言い合い、二人で顔を見合って驚きあった。
「はい!これでもう大丈夫!! 明日起きたらマキュキュは左手の痛みが取れてるから!!」とチョンマゲが神様になったような言い回しで言う……。
「んなバカな…。もし本当に取れてたらアンタTVに出られるわよ!! 明日さぞかし起きるのが楽しみだわねぇ」 と、悪たれをつきながらも、昨日はあまりの痛さに疲れ切ってしまったらしく、かなり長い時間眠れたみたいだ。
今朝は7時までぐっすり眠り、起きたらもうチョンマゲは仕事に行って居なかった。
いつもの習慣で、起きると先ず、両手を開いたり閉じたりして手の痛み具合を計るのだ。 「ん? あまり痛くないなぁ…と言うより、こんなに強く握れたり開けたりした事は最近ないなぁ……。」 とひとりごとを呟いてみる。
どれどれ、起きてみるか・・・・・と、ベッドから起き上がってみたら、手の痛みも足の痛みも、殆どないではないか!!! もちろん基本的な第一の痛みは多少手足のあちらこちらに残っているものの、発病してからこんなに痛みが軽減された日は一度もなく、スタスタ普通に歩けるではないか……。
何コレ!? ま、ま、まさか!!!本当にチョンマゲパワーなの!?
チョンマゲは霊能者でも何でもないので、まさかとは思うが、今までどれほどリリカを強くしてもらおうが、発病後、ここまで薬で痛みが取れてた事は一度も無かった。
と、ここまで書いたところでチョンマゲからタイミング良く電話が……。
「どうだ!!痛みが軽くなってるだろう…」 と得意げな声。
『チョットチョット、それがさぁ……今、丁度日記に書いていたところだけど、悔しいけどマジに痛みが全然取れてるのよ……』
「そうだろう…。俺が全部マキュの痛みを吸い取ってやったんだもの…。その代わりに今俺の腕が痛くて痛くてどうしようもなくなってきたよ…。マジやばい・・・…」と電話の向こうで嘆いてる。
なので
「昼休みになったら、誰も居ないどこかに横になって、痛い方の手を太陽に向かって差し出して『この痛みの元の悪い氣を宇宙にお返しします。どうか全て吸い取ってください』って唱えてみ?」 と言って電話を切った。 (もちろん、コレも今アタシが即興で考えた呪文であり、根拠も何もないww)
しかし、本当に不思議でたまらない……。
手だって今まで殆どグーもパーも無理で、昨夜は箸を持つのも困難だったのに、今は入れたてのコーヒーがたっぷり入ったマグカップが片手で持てている。 (いつもは両手を使ってやっと口に運んでいる)
本当にチョンマゲに何かの力が下りたのか、昨夜たまたまチョンマゲが何か得体の知れぬ力のアンテナになったのか、身体に蓄積されたリリカが偶然功をなして効いたのかはアタシにもチョンマゲにも解らない……。
しかし今のところ、今までで一番痛くない状態になっているのは確かな事だ。 多分、又痛みは出るのだろうし、一時的なものだとは思う。が……。 もしこの状態が長く続き、今日も氣を入れてもらって明日もこの状態だったら、チョット信じざるを得ないだろう。
2012年05月14日(月)
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