気分刊日記

2002年06月29日(土) 憂鬱日記

 今日は約束を2つもぶっちぎって昼過ぎに起床。それもこれも一昨日にちょっとショッキングな事があったため、それ以降気分が梅雨空のごとく。
 それでも朝からかなり力の入った朝食(パスタ2種)を仕上げちょっとガンバル。夕刻、鬱陶しい雨の中渋谷に出向き『ブレード2』を観る。スッゲー満足した!そのあと、いよいよ再来週で終了する「アメリ」を見ようと思ったがどうも風邪の徴候が有るので大人しく帰宅して、久しぶりにW杯をちらっと見る。両者スピーディーなパスワーク、ドリブル、セットプレーなど展開も早く良い試合だと思う。今回のワールドカップで(私の周りのサッカー好きを見ると)最も好印象を残したのはどうやらアイルランドとトルコの様な気がする。前者はその国の大きさの割りに粘り強くドでかい魂を見せつけ、トルコは日本サッカーが進むべき(本当に手が届きそうな)次のステップを見せてくれたと思う。天気予報では80%以上の確率で雨だそうだ、強国どうしの決勝にまさに水を差す雨だが、どちらの高水準のアスリートが揃っているので雨天の中の技術力にも感心させられるはずである。さて、明日の試合はどんな印象を残すのだろう。

 『ブレイド2』「マトリックス」以降氾濫した、ワイヤーワークや香港風味マーシャルアーツ、マシンガンショット、タイムスライド等のVFXを「マトリックス」以前に取り込み成功していたアクション映画「ブレイド」。4年の歳月を経てさらなるグレードアップを果し漆黒の兄貴が帰ってきた!
 実はこの作品の「スーパーマン」「バットマン」「スパイダーマン」「X-マン」「キャプテンアメリカ」「ワンダーウーマン」「ザ・フラッシュ」「スポーン」「超人ハルク」etc、同様コミックヒーローが原作なのだが、バットマンなんかよりも圧倒的にダークヒーロー(何よりニガー)!更に本作は東洋色も強い。スパイダーマン同様、超人的なアクションで多用されるCGキャラによる殺陣も有るが、そこに目をつぶっても素晴らしい出来である。公開時期や宣伝規模、上映館の数や場所を見ればどう見てもセカンドラインの扱いだが、もっと多くの人が見るべきCOOL&GOTHな映画だ。先日の「ヴァイオハザード」同様スッキリすること請け合い。監督もあらゆる点で確信犯のオタクである。今回、「酔拳」等でジャッキー・チェンを売れっ子にし、マトリックスのアクション監督でハリウッドでも名を馳せた、エン・ウーピンの愛弟子であり、「修羅雪姫」でもその才覚をまざまざと見せつけたリアルクンフーの申し子‘ドニー・イェン’をアクション監督に召集した点、押井守との対談で物凄くリスペクトしていたオタク魂で魅せるアニメ的カットやCG処理も去ることながら、どうもWWF(現WWE)的な感覚もMIXされているのでは無いだろうか?それは、ブレーンバスターなんて大技が出る事や、圧倒的な攻防でどちらかが形勢有利になっても相手に反撃するチャンス‘一瞬の間’を与え、それを受けると言ったシーンが多々有るからだ。まあ、しっかりとマーシャルアーツの基礎ができていて、どう見てもヘヴィー級のウェズリー兄貴だからこその間合でもある。それは、リンチェイやジャキーの様な小柄な俳優が見せるスピーディーで流れる巧みなアクションでは無く、まさにワイルドでヘヴィー級の闘いが描かれる。しかし、それだけならシュワちゃんでもできる!そこに、動ける(体術を心得た)俳優ウェズリー兄貴がいて(体術をクリエイトする)ドニー師匠が加わるのだ!これはぜひスクリーンで見比べてもらいたい。<*編集中>


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