気分刊日記

2003年05月18日(日) 穴埋日記

 今月は前半に時間があったのに、思わぬアクシデントで出足が遅れたので、朝一から映画行脚。『魔界転生』『サイドウォーク・オブ・ニューヨーク』『ボイス』『ミレニアム・マンボウ』『X-men2』の順で。本当は6本の予定を組んでみたんだんだけど、『TAXi3』は観たくなかったので外したら5本が限度になりました。睡眠3時間での挑戦だったのでかなり疲れましたが落ちたのは唯一『ミレニアム・マンボウ』。スー・チーは好きだけど、監督がホウ・シャオシェンだから仕方ないかなぁ。ま、5本も見に行くのは気狂いなのでなんとも言えんがね。

 『魔界転生』酷いと言われていたが、ある意味こんなものでしょ。何時窪塚君が「〜ジャン」とか言うかと思ったら別に言いはしませんでした。ま、おおかたの評論が述べているように深作版のリメイクであり、それを超える事は出来ないんだね。だいたい、どうして転生する奴(武蔵とか柳生但馬守、家康)が全盛期の若い肉体じゃなくて爺なの?他には、荒唐無稽と意味不明を履き違えていそうなシーンも幾つか。宝蔵院胤舜の殺陣なんかリンチェイの棒術っぽいけど、カット割も流れも緩いのでせっかくアクション出来る古田さんなのに生かし切れてない。因に柳生但馬守をやった中村嘉葎雄は言わずと知れた故・萬屋錦之介の弟。やはり、深作監督の「柳生一族の陰謀」で萬屋錦之介が但馬守を演じているのだが、そっくりなんだよね!これだけは見れて良かったと思ったよ。女優陣は軒並み健闘、又兵衛門の転生媒体に使われる生け贄はきれいでスタイルよかったなぁ。仰向けになっても乳がしっかり形を維持していたのは作り物かと思った。東映だし、‘Vシネ’レベルの映画と考えればまあ良しじゃない?でも、Vシネ版の「魔界転生」も既に連作で発売されていて、そちらの方が出来がイイかも知れません。

 『サイドウォーク・オブ・ニューヨーク』imdb本日一番観ていて心がリラックス出来る‘イイ映画’でした。出てる女の子皆可愛いし!去年のMy Favorite Actress‘ヘザー・グラハム’と、今年のMy Favorite Actress‘ブリタニー・マーフィー’が出てるのが決めて。客はカップルもいたけど、私の様なダメ夫くんも結構いたんじゃないかな?女優陣は‘カッコイイ女’‘カワイイ女性’‘綺麗な女性で於出迎え。ダメ夫を元気づけ肯定する、ポスト‘ウディ・アレン’のオシャレなNYシネマ。

 『ボイス』imdb笑った。前半10分位でほぼ全部読めてしまう。あとは、どれだけガキが‘可愛くないっプリ’を発揮するかを楽しむお笑い映画。結局ドロドロ三角関係痴情の縺れが巻き起こす「昼メロ」+「あなたの知らない世界」=“夏休みに見る昼の番組の組み合わせ”の様な映画。

 『ミレニアム・マンボウ』imdbスー・チーは好きなんだけど、売るのきつい作品だなぁ。2時間位使って結局主人公は前に進めたのかは疑問だし。どうもホウ・シャオシェンの描く時間の流れは私には、それに身を委ねるのがいまだにきつい。「好男好女」で痛いめにあってだいぶ避けていたのが・・・でも、彼女の心流れの時間としては美しく切ない感じがしっかりと出ていた。それを演じたスー・チーの成長は益々加速して欲しい。タイトルに反して 全然未来を見ない、可愛くて切ない女性の話。

 『X-men2』imdb前作よりもストーリーがより重層的で面白くなった。キャラクターや物語の流れ、各エピソードも十分今後の世界観を広げてさらなる続編や、スピンオフを期待させてくれる作品になっている。こうなると、映画ともリンクしたより細やかで全体を網羅した解説本が欲しいな(パンフに広告が載っていた)。あと、『スタートレック:ネメシス』の時のも思ったんだけど、これだけ裏設定や既に完成された 世界観が有るものを日本に紹介する時は、映画番組で特集を組むより「X-menが100倍解る番組」「スタートレック大解剖」みたいな1時間くらい特集番組か、帯で10〜15分の番組を公開1週間前にTVでやってくれないかなぁ?続編は作るべきだが、役者のギャラが心配になって来たのでメンバー交代や世代交代をする場合は慎重に!って「モー娘。」かい!


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