怠惰な朝、と言うより午後の目覚めは毎度のこと。慌ててシャワーを浴びて出かけるのもしょっちゅう。チケット消化のため、新宿、東急シネマスクエアで『レッド・サイレン』を鑑賞。
『レッド・サイレン』・imdb:“リュック・ベッソン”プロデュースって言うけど、プロットは殆ど「レオン」。解説にも、「ジャン・マルク・バールは、グランブルーの盟友ジャン・レノが演じた子守ボディーガードを、10年後に、まさか自分が演じるとは思ってもいなかっただろう」と書いてあった。異なる点と言えば、ニューヨークの市街戦だった「レオン」に対して、ロードムービーの要素を孕んだ本作は目に映る風景が新鮮だ。まあ、目的地がポルトガルと言うのは主人公の枯れた感じを表しているとも言える。でも、そのジャン・マルク・バールは頭が殆ど田中要次だし、枯れるといってもこの映画の中だけで『SEX:EL』では絶倫状態(それも監督・主演!)。 ポルトガルと言うのはヨーロッパでもかなり寂れていて、主な産業が漁業しかなく、年中曇っていて雨がちで、若者は殆どが国を出てしまうという寒村国家と言う印象がある。実際、一昨年母が旅行で訪れた際も、漁村には年寄りばかりで魚(主に鰯)の煮物がおいしく、食べ物はいたって日本の田舎風と言う結構な寂れ様だったとか。 それはさておき、映画に戻ると、前半の刑事と母親が対峙する取調室のシーンで、カットが切り替わると机の上の物が消えていると言うミスを発見(かなりどうでも良い点です)。まあ、話的には普通、敵の規模が今ひとつつかめないのと主人公と少女以外のキャラがもう一つ造詣不足。 例えば、“見切りをつけられたにもかかわらず、事有るごとに女ボスに懇願する手下”←「ボスを愛しているのか単なるマゾなのか?」とか、“心中複雑な女刑事”←「どうして複雑なのかはっきり説明が無い」。それでも、銃撃戦の描き方はなかなか手が込んでいて美しいし。唯一発見と言うか収穫だったのは、女刑事役のアーシア・アルジェントが思いのほか美人だったこと。恥ずかしながら『トリプルX』を見ていなかったので、“B級ホラーなんかに出ているソフィア・コッポラみたいな感じの、ダリオ・アルジェントの娘”くらいにしか思っていなかった。 出結論から言うと子供が実の親を自分の意志で撃っちゃダメ!親殺しは、衝撃を与えるオチとしては余りにも簡単な手段であり、倫理的にもドラマ的にもそこまで積み上げてきたストーリーが滑稽になるから。 たいして新鮮ではないプロットに安易なオチで、印象に残らない映画。
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