「学者になりたいです」即答。なかなか中学生に出てくる言葉じゃない。しかし、ヒデが学問に興味を持っていたのはわかってた。当然、次の私の質問は決まっている。「何の学者になりたいの?」実はこの頃からだった。私は一抹の不安をヒデに対して抱いていた。未だに責任を感じていることがある。(続く)