超雑務係まんの日記
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2003年05月12日(月) ヒデ(9)

ヒデへの警告を心の中で訴えてた。

君は本気で文学を勉強したらダメだ。
そう。生半可な気持でやらなくてはならない。

理由は、ダメな人間になってしまうからだ。


「文学」がイケナイわけじゃない。
君が文学を志すことが危険なんだ。


そう、私みたいに、ダメな、堕落した
生活者になる恐れがある。


憧れなんかで、文学をしちゃダメだ。
私はなぜ文学だったのか。

文学に真実があると思ってた。
哲学に思想があると思ってた。


果たして、実際はどうだった?
私よ。

小説よりも奇な現実に私は埋もれ、
ずっと頼っていた哲学は机上の空論だったのか?



回顧してみると
私には絶望していた時代があって、

悲しい、とか。
ツライ、とか。
苦しい、とか。

そんなモノは通り越していると自分で感じていた。

けど、
実際は強がっているだけで、
時にたまらなく独りが怖くなることもある。

今だ突然フラッシュのように過去の情景が浮かんだりする。
絶えられなくなって、胸が詰まることもある。


そばにいてほしい人。
近くに存在しない人がいて
乱暴な絵のように、想像の中ではいつも引き裂かれていて、
何とかしてその絵を修復したくて、
でも触れようとしても不可だったりする。


話がそれました。




幸いにも、
ヒデの成績は順調。
志望校すべてに受かるのでは?
そんな勢いが感じられた。


季節は秋。
そろそろ寒くなってきました。


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