超雑務係まんの日記
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考えてみれば ずいぶん遠くに来たもんだ
あてもなく家を飛び出したのは10年以上も前 拾ってくれた人は三軒茶屋に住んでいた
その後また放浪し、次は確か。。。桜新町だった さらに次は経堂だったか エリア的には微妙にそれぞれ近い(笑)
それから、東池袋にしばらく居た気がする そして江古田に移り住み、最後は東長崎だった
東京って、どんなところだったっけ もう北国の生活が長いせいか、すっかり浦島気分です
実際のトコロ 東京に戻る理由もなければ、一方でまた北国にいる明確な理由もない
故郷と問われれば 僕はあるようでないような曖昧な感覚でしかなく それほど重要な存在ではないのです やはり「家」を重んじる北国の人とはズレが生じてしまう
「家」とか親戚とか、義兄弟とか そんな環境はよくわからないし、ぜんぜん馴染めない どうやら珍しい事に子供の頃から 僕は親以外の家系に関わる誰とも接していなかったようだ
回顧すれば「家」に関わる結婚式や葬式やその他行事に一度たりとも 未だに出席した経験がないのです
しかしである 「家」は存在しないかわりに 僕には還るところが確かにあるのだ
とくに「家」や親戚や義兄弟から習ったワケでもなく 還るところが、ふとしたことろから出来てしまったのだ
そうさ 君がこっちにおいで、って誘ってくれれば すぐさまの準備はできている
でも君はあまりにも先にいってしまったから 怖いとか未練とか、そんな低俗的な事ではなくて なぜ、そうしてしまったのか この意味を理解できないうちは。。。
やっぱり、還れない
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どいつもこいつも 己れの未熟を正当化するために 価値観の多様化などと 都合のよい言葉を弄して 物ごとの本質を曖昧にし 自立自省を忘れ 自己主張ばかりのさばらせるから 世の中狂っていくんだ
(中略)
自我をへし折ってこそ浮かぶ瀬もある
(つげ義春 著 『無能の人 第三話「鳥師」』)
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