あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2002年06月11日(火) うだうだするひと。


日記を読み返す。
↑これはなんであんなにくすぐったいのかね。
昔に書いた自分の詩が出てくると、うわー下手だー!とか、のたうちまわりながら
それでも読んでしまうけど。
でも一番、脳みそがねじれるようになるのは、やっぱり昔の手紙だなぁ。
そんなにたくさんは無いけど、恋人の手紙とか。

昔の詩。
って言っても、書き始めたのが6、7年前だからそんなにたくさんは無い。
書き始めた頃のなんか取ってないし。
ネットやりだしたのが3年前で、自分のPCを持ったのもその頃だったから、
その辺りからの詩はこのPC内部にある。はず。

初期のOVER THE SINに入り浸ってさ。いとうさんが全部の詩にレスつけてくれてた頃の。
めちゃ下手な即興詩とか投稿してさ。
今思い出すとすっっっごい恥ずかしいけど、あの頃のOVER THE SINは、なんてゆーか
詩人を成長させてくれる場所だった。
そんなに口うるさいレスでも長いレスでもないんだけど、的確なアドバイスがついてたりして。
うん。
だから僕はいとうさんには恩がある。
もちろん、あそこに出入りしてた関田さんだとかgerigeさんだとかにも。
いっぱい、僕は感謝しなければならない。


なんだか今日は疲れてるなぁ。
明日は飲み会らしいので、今日は体力温存でいくか。




この貧しき地上に  (未完)



重荷に耐えかねて
左肩がぎしりと軋む
何度でも
ずり落ちる この荷駄を
背に担ぎ上げ
太陽の激しさに打ちのめされながら
腰をかがめ
じりじりと歩を進める
生ぬるい風に
砂埃が舞い上がり
喉に絡んで
乾いた涙になる

荒野
うねるような砂の上に
小さな足跡が続いている
その先には
乾ききった骨と皮だけの小さな足が 転がっている
私の胎から這い出た
乾涸びた血の塊が
もはや息もせず砂にまみれ
焼け付く陽の下 風に打たれながら
転がっている

知らず
微笑んだ私の唇の裏で
苦い 砂がこぼれている
そして吐く息に砂が混じり
胸元に降りかかり
軋む 歯車に絡んで
絶え絶えな息を 止めようとする
それは
躊躇いを装いつつ私を錆びつかせ
ゆっくりと
刻む秒針に絡んで


いつか
生れ落ちた楽園へ
帰れるものなら
多少 この心など欠けても
私は悲しみはしないから
それでも
産み落としたはずの 胞衣に包まれた胎児を
見送ったその時から
もう帰れる場所など無いと
悟って

とめどなく
流れては積もりゆくものを
決して嫉みはしないけれど
形にならず
ただどこまでも欠けていくものを
風化していくものを
ただ
羨ましいと
思って






↑でも梅雨時になっちゃったね。
My追加


 < 過去  INDEX  未来 >


周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加