あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2002年06月14日(金) 末は博士か大臣か、と言われたのは兄の方だった



別に僕はそれを恨んじゃいない。
羨んでもいない。
ただ少しばかり、気の毒に思い、兄を人身御供に売り渡したような気がするだけで。


Somewhere I should go
the place where I belong
the place you never know
Somewhere I should go
the place very far from here
the place there's no light
Somewhere I should go
Somewhere
the place where I'd be burn up by the fire of guilty


僕が受けたのは半端な英才教育で。
兄のおこぼれにあずかっただけで。
おかげで僕は今、英才どころか凡才でしかなく。
かといって兄が英才になったかといえばそうでもなくて。
ハタチ過ぎれば只の人、のパターンだったりして。
でもどう見ても僕よりも兄の方が頭が良くて。

・・・それでも、兄は親に「廃品回収に出してしまおうか」と言われてしまったりする。
もちろん冗談だと、僕は知ってる。
けれど5割に近い確率で、親が本気であることも僕は知ってる。
もちろん、
僕も言われる。でもそれは兄が言われた後だ。
そのことは、
僕にとってはひどく、いたい。

そのことに親は気付いていない。


僕は兄になりたいとは思わない。
兄以上のものになりたいとも思わない。
ただ兄に、人並みに幸せになってほしい。
人並み以上ならなお良い。
そうして僕たちの親が、兄を自慢にしてくれたら、僕は泣きたいほど嬉しいだろう。

そんな日は決して来ないだろうけれど。




↑それに何故、気付かないのだろう。
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そして僕の言葉は空転するばかり。





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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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