あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2002年07月06日(土) あなたのために



ふと窓を見ると、世界が赤褐色に暮れているので、少し怯える。
さっきは黄砂の色だったんだけどな。
・・・でも、どっちも僕は綺麗だと思う。
僕に孤独を思わせる。


昼過ぎに、友人から電話がかかってきた。
なんか嬉しい。
長電話して、それから買物に行って、それから切ない恋物語を読む。
夏になったなぁ、と思うのは、
昼間は閉めきった家の中の静寂に慣れていて、
でも夜になると、どの家も少し窓を開けて外の音を聞いている。
車の通る音や、隣の犬の鳴き声だとかが、窓に遮られずに届く。
そういうの、僕はけっこう好きだ。

友人が、体調を崩してるらしくて、あんまり元気じゃなかった。
元気になるといいな。
隣の隣の家が、昨日引っ越していった。
子供さんはまだ小学生で、学期の途中で大変だな、と思った。
僕がさみしそうにしていると、声を掛けてくれる人たちがいる。
僕は、思いやりがなくて、まだガキで深読みということができなくて、
全然、やさしくない人間だけど、
みんな親切にしてくれてありがとう。
独りでさみしがっててごめん。
独りだけで苦しんでてごめん。
何でもない悩みなら、相談する必要もないのはわかってるけど、
僕はまだ、他人を信用することができなくて、
その手をはねつけて勝手に自分だけでやろうとしてごめん。
信じられなくてごめん。
頼れなくてごめん。
あなたたちがそこにいてくれるあいだに、ちゃんと頼れるようになるから。
うん、
かならず。

ありがとう。




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