はみでた きみの 口紅を 指先で ぬぐいとって やわらかな皮膚と肉を くみしいて ずっと 水底まで おぼれて
のどをしめあげる 水圧は いつも熱く なまぐさくて 遠く きしむバイオリンの音が 水底を這うように ひびいて ちら ちらと うみほたるが 光って もう 手にあるものしか みえない
息を もとめて あがく きみの手のひら にぎり つぶすように いとしいひと いとしいひと いとしいひと
きみの髪が やわらかい それも 頬にふれるまで 気付かぬこと
すこしずつ もれる酸素に抱かれて やさしくなる きみの 手のひら ふるえて 何度も ふるえて ふるえて 静かになる
静かになる
静かになる
すごい頭が熱くなってて、 半分ラリってたり。(汗
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